「男性諸君へ」ある主婦が遭遇した“恐ろしい男”にあなたもなるかもしれない
4歳の男の子を育てている主婦が、不用品を売買する際に経験した「恐ろしい経験」をTwitterに投稿し、大きな反響を生んでいる。
アプリを通じて不用品を売ることに
TwitterユーザーのSaraSuzeさんは、不要になった乾燥機を、アプリを通じて売りに出した主婦だ。
家に受け取りに来てもらう必要があるため、「夕方の5時以降、夫が家にいる時間帯に取りに来ること」というルールを決めていた。
やがて乾燥機が欲しいという男性が現れたのだが、その男性からSaraSuzeさんは恐ろしい思いをさせられることとなった。
約束を守らない男
夜に働いているという男性から、「午前中に取りに行っていいか」と相談されたSaraSuzeさん。夫が仕事に出かける前ならいいと、夫が家を出る時間を伝えていた。
約束の日、男が姿を現したのは、伝えた時間の15分後。夫が家を出た後だった。
しかも「乾燥機は地下にある」と伝えていたのにもかかわらず、男は台車も手伝いもなく、たった一人で現れた。
SaraSuzeさんが「自分で運んでもらわないと」と伝えると、男は「手伝いを連れてくる前に、本当に欲しいものかどうか見せてほしい」と言ってきたという。
その男性は60代後半から70代前半。背は高いがやせ形で、無遠慮な視線を向けてくることもないので、「安全だろう」と判断した彼女は、男を地下へと案内することに。
急に変わった男の視線
男は乾燥機を見ると、「ちょっと手伝ってくれれば運べる」と言い出した。
少しイラっとしたものの、仕方がないと手伝うことにしたSaraSuzeさん。男が上になって階段を上り、SaraSuzeさんが下から支えた。
初めはなんてことないと思えた運搬も、階段を上るにつれて辛くなってきた。そんなとき、SaraSuzeさんは男の視線に気づいたのだ。
髪は額に張り付くほどに汗ばむ彼女を、じっと見つめている男。唇には笑顔が浮かんでいた。
そして男はこう言ったのだ。
「自分で見てごらんよ、その太もも。汗ばんだ姿もいい感じだ。あんたの夫は幸せ者だな」
本当はもっと性的な表現をしていたそうだ。まだ階段の途中で自分が下にいることから、彼女には「笑ってごまかす」以外に方法は見つからなかった。急いで乾燥機を上にあげると、電話をつかみ、夫と話しているふりを始めたそうだ。
男はその姿を見て逃げ出した。SaraSuzeさんは、自分の家で「殺されるかもしれない」と感じたことに、初めは恐怖を、次第に怒りを覚えたという。
再びやってきた男から逃げることに
SaraSuzeさんの恐怖はここで終わらなかった。
その日の夜10時、その男は彼女の家に戻ってきたのだ。しかも、ひどく酔っ払った様子で。SaraSuzeさんの夫が対応すると、「家を間違えた」と去っていったが、間違いなくその男だった。
翌日は1日中、4歳の息子とともに家にいるはずだったSaraSuzeさん。警察に連絡をして家を見張ってもらうことにして、自分たちは友人の家へと避難することになった。
「男性諸君へ」
男が階段で言ったことは、ただ単にからかうつもりだったのかもしれない。酔ってやってきた時も、もしかしたら謝るつもりだったのに、夫の姿を見て逃げてしまったのかもしれない。
乾燥機を無駄に運んで疲れたこと以外に、SaraSuzeさんは体に何のダメージも受けていないが、精神的なダメージや恐怖は大きなものだった。
SaraSuzeさんは今回の経験から、男性に向けてこんなメッセージを送った。
暴力行為につながらなくても、女性を怖がらせる行為はいくつもあるの。信頼できるという評価が間違っていた時なんかは特にね。
仕事上でもなんでも、女性がひとりでいる家に入るときには、女性はあなたを信頼しているもの。彼女のスペースを大切にして、気持ちの悪いことはしないで。基本的なことだけどお願い。
17万件以上の「いいね」
一連のツイートにつながる元ツイートは、17万件以上の「いいね」をうけ、8万6000件近いリツイートを受けている。
A quick reminder for men: Common events for you can turn into really scary situations for women in a snap.
Case in point: This week I listed a clothes dryer on the Letgo app. Because it was a dryer, a neutral meeting location was impractical. I needed it taken out of my house.
— SaraSuze (@tragedythyme) October 7, 2018
彼女の元には、「あなたの恐怖が分かる」「怖かったでしょうね」「無事でよかった」などの共感や同情の声の他に、「私の妻にも似たようなことが毎日のように起こっていると聞いている」「たまたま深夜に女性の後をついて歩く形になったとき、あえて道を変えたよ。怖がらせているって思ったからね」「書いてくれてありがとう。男として考えさせられた」といった男性陣からの声も数多く寄せられている。(了)