第1次世界大戦が終わった瞬間の音声記録、英の帝国戦争博物館が公開
1914年に開始された第1次世界大戦。それが終わった瞬間をとらえた音声記録が公開された。
銃声が鳴りやんだ後に静寂
第1次世界大戦は連合国(ロシア、フランス、イギリス、日本、アメリカなど)と中央同盟国(ドイツ、オーストリア=ハンガリーなど)の2つの陣営に分かれ、4年に及び続けられ、1700万人の犠牲者を出したと言われている。
そして1918年の11月11日午前11時には、ドイツと連合国との間で締結された休戦協定が発効し、事実上戦争が終結。
それから100年目にあたる今年の11月11日には、ヨーロッパや世界各地で犠牲者を悼む追悼行事が催された。
またこの日に合わせイギリスの帝国戦争博物館(Imperial War Museum)は、戦争が終わった瞬間の音声記録を公開。それが下の音声だと言われている。
1分前と1分後を記録した音声
この音声は、フランスやドイツなどの国境を流れるモーゼル川の近くに陣取っていた、アメリカ軍の前線で記録されたものだという。(ただし当時はまだ磁気テープなどはないため、フィルムのようなものに記録されているとか)
そして戦争が終わる1分前と1分後の音が記録されており、今回音響デザインを手掛ける企業「Coda to Coda」によって音を振動に変える方法を使い、作られたそうだ。
銃声が鳴りやんだ瞬間、あたりに静けさが戻り、かすかに鳥の声が聞こえているが、この音声に多くの人が思いを馳せている。
Tom Davidsonさんは「この音の一部は、私を驚かせました。そして感動しました。私は、その時間まで大砲が撃ち続けられていたとは、これまで気づきませんでした。この静寂が、塹壕にいた兵士たちにとってどんな意味をもたらしたのか、想像することしかできません」とコメント。
さらに女性のツイッターユーザーも「私は15分かけてこの音声を繰り返し聞きました、自分の骨ががたがた鳴るのを感じながら、そして戦っていた兵士がこの静寂を聞きながらどう感じたのかと考えながら…」と述べている。
Watch a special behind-the-scenes 30-minute show on how Peter Jackson created his unique First World War film They Shall Not Grow Old.
Tonight 12 Nov, What Do Artists Do All Day? @BBCFOUR19:30 – 20:00https://t.co/88bb388C3a pic.twitter.com/QSKIxaIlZk
— 14-18 NOW (@1418NOW) November 12, 2018
Don't miss: They Shall Not Grow Old, the First World War film by Peter Jackson airing on @BBCTwo at 9.30pm for #ArmisticeDay pic.twitter.com/smEKun9x9D
— 14-18 NOW (@1418NOW) November 11, 2018
What an emotional day!
Here are some more pictures of our portrait and community drawings on Sutton on Sea beach today as part of #pagesofthesea@1418NOW @EastLindseyDC @JBwillow @Mark_MagnaVitae pic.twitter.com/v4Qpkwv7Tk— Magna Vitae (@MagnaVitae) November 11, 2018
もっともさまざまな資料によれば、休戦協定が発効された後も、戦闘が続けられた地域もあるとされているが、少なくとも今回の音声が録音された地域では、もはや銃声が鳴り響くことはなかったに違いない。(了)
出典元:METRO:Eerie recording reveals moment the guns fell silent at the end of WWI(11/7)
出典元:MailOnline:The moment the guns fell silent: Eerie WW1 recording captures exact second the chaos of war stopped dead… to be replaced by beautiful birdsong(11/8)