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米食品医薬品局が電子タバコで発作を起こした症例、127件の調査を開始

米食品医薬品局が電子タバコで発作を起こした症例、127件の調査を開始
flickr_Vaping360

アメリカの食品医薬品局(FDA)が、「電子タバコ」の害について現在、調査しているという。

 

発作を起こしたケースを調査

 

FDAは今年の4月、Vape(乾燥葉や液体を電熱線の発熱により霧状化して吸引する)などで「電子タバコ」を利用していた人が発作(または神経症状)に見舞われたケース、32例の調査を行っていると発表した。

 

その後、発作を起こした92例の報告を加えたとして、現在127例について調査をしているという。

 

これらの報告は2009年から2019年の間にもたらされたもので、いずれも未成年者や大人の「電子タバコ」ユーザーが発作を起こしたケースだとされている。ただし「電子タバコ」が原因で発作が起きたかどうかは、分かっていない。

 

またこれらのケースの中には以前から発作があると診断された人や、マリファナのようなドラッグと一緒に吸引していた人の例もあるそうだ。

 

長期にわたる健康への影響は分からず

 

そもそも「電子タバコ」のリキッドには、高い濃度のニコチンを含ませることができるものもあり、大量に吸い込むと発作や吐き気、目眩、痙攣を起こし、時には死にさえ至る場合があるとされている。(日本ではニコチンを含むリキッドは販売されていない)

 

しかし疾病管理センターによれば、科学者らはまだ結論を出せずにおり、「電子タバコ」の長期にわたる健康への影響は確定できないとしている。

 

またやはりタバコよりも、「電子タバコ」の方が危険なニコチンの量は少ないそうだ。

 

ただし現在、吸っていない人は、「Vape」も吸わないままにしておいた方がいいと、推薦している。

 

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マリファナとニコチン併用で症状悪化の例も

 

一方、NBCは、ヴェイピングとつながりのある深刻な肺へのダメージと損傷と呼吸器系の問題が多く報告され、少なくとも8つの州で現在、医者や保健当局の職員によって調査が進められていると伝えている。

 

医者によれば、患者の多くは健康な若者、もしくは成人している男性で、彼らは息の短かさや胸の痛み、疲労、咳など悪化した呼吸器感染症の症状を示しているという。

 

しかもその症状は急速に悪化し、多くが人工呼吸器の装着を必要とするそうだ。

 

これらの患者の全ては、ニコチンやマリファナ、またはその両方でヴェイピングを行っている人だが、どのようなデバイスやブランド、原料を使っているのかまでは特定できていない。(了)

 

 

出典元:Forbes:FDA Investigates 127 Seizure Reports Potentially Linked To Vaping(8/8)

出典元:NBC:Cases of vaping-linked breathing problems now reported in 8 states(8/16)

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