米の図書館で反トランプの本が行方不明、謎の人物が隠し続ける
アメリカにある図書館で、トランプ大統領を批判する本などが隠される出来事が起き、BBCやニューヨーク・タイムズなどが伝えている。
LGBTQ+や銃規制の本まで隠される
本が隠されたのは、アイダホ州の街、カー・ダレーンにある図書館だ。
司書(図書館員)であるBette Ammonさんによれば、図書館を訪れている謎の人物が、トランプ大統領を批判する本やリベラル的な見解を示す本などを隠しているという。
実際、アンチ・トランプ本や、LGBTQ+や銃規制、女性参政権に関する問題を扱った本が隠され、または関係のないフィクション(物語)の棚に置かれていたそうだ。
しかもそれらの本のうち約20冊がまだ見つかっておらず、謎の人物はコメントカードに「若者からプロパガンダを遠ざけたい」といった内容のメモを残していたとか。
棚の後ろに隠されていた
AmmonさんがBBCに語ったところによれば、それらの本のいくつかは棚に並べられた本の後ろの隙間に隠されていたという。
また彼女が受け取ったメモには、「私はこれらの本を、最も分かりにくい場所へ隠し続けるつもりだ。私は若い人の手からプロパガンダを遠ざける方法を見つけることができた。あなたの大きな苦悩は私に喜びを与える」と書かれていたそうだ。
しかも現時点でも、その人物が本を移動させている様子は目撃されていない。
「図書館はリベラルの本しかない!」
ニューヨーク・タイムズによれば、このニュースがテレビで流された後、ある人物がAmmonさんに連絡してきたという。
その人物は、本を隠した人間の行為を称え、「図書館はリベラルの本しか保管していない」と非難したそうだ。
しかしAmmonさんは、図書館では幅広い様々な意見の本を揃えており、中にはトランプ大統領を称えるもののあると主張。その上で次のように述べている。
「よい図書館とは、人々を怒らすものを揃えているといいます。私たちはその基準に当てはまることを光栄に思います。私たちは多様なコミュニティに仕える本を揃えています」
今後、もし本を隠した犯人が見つかれば、その人物は、Ammonさんが言うところの究極の罰「図書館への出入り禁止」を受けることになるという。(了)
出典元:BBC:Idaho library user ‘hides books criticising Trump’(11/13)
出典元:CNN:Books criticizing President Trump keep going missing at an Idaho library(11/11)