米空母でも新型コロナの感染確認、「セオドア・ルーズベルト」の乗員23名が陽性
アメリカ海軍の大型空母の乗組員が検査を受け、新型コロナウイルスに感染していることが明らかとなった。
5000名全員の検査を予定
軍関係者によれば、その空母とは現在太平洋で活動を続けている「セオドア・ルーズベルト」で、少なくとも23名の乗組員に新型コロナウイルスの陽性反応が出たという。
このため海軍は空母にグアムの港に留まるよう命令。5000名の乗組員全員の検査を今後、行う予定としている。
軍関係者は、乗組員らが空母という狭い空間にいたため、感染が広がっている可能性を懸念しているそうだ。
空母で感染が確認されたのは初めて
この事実が最初に発表されたのは、3月24日。当時は感染者が3名と報告されていたが、3月26日までに感染者が23名にまで増加した。
アメリカ海軍の空母内で感染者が出たのは、これが初めてとされている。Mike Gilday提督は当時、声明で次のように述べていたという。
「検査は続けられており、陽性となった追加の症例が、セオドア・ルーズベルト内で見つかりました。私たちはこの脅威を深刻に捉えており、艦内でのさらなるウイルスの広がりを防ぐとともに、陽性となった人物を特定し、隔離する作業を急いで進めています。現在までに1人の水兵も病院へ運ばれたり、深刻な症状に陥ったりはしていません」
移動制限、検査数を増やすよう努力
関係者によれば、空母はアメリカ領内にある埠頭に留まる予定で、乗組員は移動を制限され、桟橋のみ利用できることになるという。
また現在、この空母に乗船している医療チームが米疾病管理予防センターのガイドラインに則り、検査を実施しており、検査の割合を出来る限り増やすよう作業を進めているそうだ。(了)
出典元:ABC News:23 sailors on US Navy aircraft carrier test positive for coronavirus(3/27)