現在も人々が通常の暮らし、スウェーデンで実施されている新型コロナ対策とは?
現在、アメリカやヨーロッパの多くの国では、新型コロナウイルスの拡大阻止のために都市を封鎖し、外出禁止が実施されているが、スウェーデンではいまだに人々が通常の暮らしを続けているのをご存じだろうか。
人々が自由に歩き回る
実際、首都ストックホルムでも4月1日の時点で、ショッピングセンターには人々が買い物を続け、通行人も新型コロナへの警戒を呼びかける看板の前を歩いているという。
現在、スウェーデンでは新型コロナの感染者は約5000人、死者も約200人いるとされている。
政府は人々にお互いに距離をとるよう促しているが、他のヨーロッパの国とは異なり、多くの人に自由な行動を許可しているそうだ。
大学以外の学校も閉鎖していない
イギリスではボリス・ジョンソン首相が3月23日に、全土を封鎖(ロックダウン)すると発表。必要な買い物や運動、または病院へ行く人にだけ、外出を許している。
しかしスウェーデンでは、多くの学校やバー、レストランも閉鎖されていない。
ただし大学や一部の教育関連のカレッジなどは閉鎖され、レストランやバーでもテーブルに座っているお客にだけ接客するよう命じており、集まれる人数制限も50人までとしている。
3月に多くのホテルやレストランが倒産
なぜこのような措置をしているのだろうか。
実はスウェーデンでは新型コロナウイルスの蔓延により、人々が感染を恐れて自宅に待機するようになった3月以来、記録的な数のホテルやレストランが倒産しているという。
信用情報を扱う企業「UC」の数字によれば、3月にはレストランやホテルの倒産件数が昨年と比べて123%(98企業が倒産)にも増え、また輸送部門も倒産件数が昨年と比べて105%(43企業が倒産)になっているそうだ。
UCのエコノミストであるRichard Damberg氏によれば、この影響は今後、倒産した企業と負債の評価減の交渉をしなければならない銀行や不動産会社などに向かうだろう、と述べている。(了)
出典元:MailOnline:STILL Sweden bucks the trend: Public continue to mill about in groups as life goes on despite warnings their government’s coronavirus approach is recipe for disaster(4/1)