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なぜトランプ大統領のアカウントは閉鎖されないのか?ツイッター社が説明

なぜトランプ大統領のアカウントは閉鎖されないのか?ツイッター社が説明
Twitter Blog

アメリカで問題となっているトランプ大統領のツイッターによる発言。なぜ彼のアカウントが閉鎖されないのかについて、ツイッター社が理由を明らかにした。

 

「私も核のボタンを持っている」

 

先週、北朝鮮の金正恩氏は「米国の全域がわれわれの核攻撃の射程圏内にあり、核のボタンは私の事務室の机に常に置かれている。これは威嚇ではなく現実だ」と述べた。

 

これに対してトランプ大統領はツイッターで「疲弊して、食糧も底をついている彼の政権の誰かが、私も核のボタンを持っていることを彼に知らせてくれないだろうか」と発言。

さらに「それは彼のものよりはるかに大きく、より強力だ。しかも私のボタンは機能する」と述べた。

 

ツイッターでは国際的な紛争を引き起こしかねない暴力的で口汚いメッセージによる発言を禁止しているが、このようなツイートをしてなぜ大統領のアカウントが閉鎖されないのかについて、同社に対して批判が強まっていたという。

 

「重要な情報を隠すことになる」

 

その結果、先週末ツイッター社は「ツイッターにおける世界のリーダーたち」というタイトルで、トランプ大統領の名指しは避けつつも、停止されない理由をサイトにおいて発表した。

 

「政治的な人物や世界のリーダーたちについては、ツイッター上でも多くの議論がある。そのため自分たちの立場を、皆に共有してもらいたいと思っています」

 

「選ばれた世界のリーダーらは、彼らが社会に与える影響の大きさゆえに、(ツイッターでの)会話の中で重要な役割を果たしています」

 

「世界のリーダーのツイッターをブロックしたり、もしくはツイートを削除したりすることは、人々がそれを見て議論できる重要な情報を隠すことにつながる可能性がある」

 

「無論、そのことはまた世界のリーダーを黙らせることにもならない。しかしそれは彼らの言動から生じる必要な議論を、確実に妨げることになるだろう」

 

停止させない理由を変えている?

 

しかしIndependent誌によれば、ツイッター社はアカウントを停止させない理由について、従来とは説明を変えているという。

 

実際、トランプ大統領が差別主義者である反イスラムグループの投稿をリツイートした時、ツイッター社は「目に見える形に残しておくことは、この問題をあらゆる角度から見ることを確実に伝える。彼らが利用する点においても、合法的な公共の利益に資する」と発言。

 

さらにトランプ大統領が北朝鮮に対し「彼らはもはや長くはもたないだろう」とツイートした時も(北朝鮮はその言葉を宣戦布告だと非難していたが)、ツイッター社は「話題性(報道の価値)」や「公共の利益」に叶うと評価したそうだ。

 

無論、トランプ大統領はツイッター社の基準に違反しておらず、それなりの戦略を持って、ツイートしているという意見もある。

 

しかし同時にアメリカ議会でも以前から、トランプ大統領がツイッターを利用することで国益を損なう可能性もあるとして、問題視する声が上がっていたという。

 

ただ今回のツイッター社の発言は、初めて正面からこの問題に向き合ったとして、欧米のメディアで取り上げられている。(了)

 

 

出典元:INDEPENDENT:Twitter explains why it will not ban Donald Trump (without mentioning his name)(1/6)

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