ジェットスーツで山岳救助のテスト飛行を実施、救急医療に役立つ可能性
先日、イギリスでジェットスーツを使った救急医療の可能性を探る、テストが行われた。
歩いて25分の場所へ90秒で到達
このテスト・フライトが行われたのは、イングランド北西部の湖水地方にある、Langdaleという場所。
ジェットスーツを開発した企業「Gravity Industries」の創業者であるRichard Browningさんが、それを身に付け、麓から高い場所にいる負傷者と設定された人のもとへと飛行した。
このコースでは通常、人間の足で歩いて約25分かかるとされていたが、ジェットスーツならわずか90秒で到達することができたという。
1年間議論した上でテストを実施
今回のテストは、空からの救急医療を担う組織「Great North Air Ambulance Service(GNAAS)」と、「Gravity Industries」の間で1年かけて議論した上で、実施されたと言われている。
またこの湖水地方では毎月、十数件のケガ人などの通報が寄せられており、迅速に救助することが求められてきたそうだ。
そのため、今回のテストについて「GNAAS」のAndy Mawson氏は次のように語っている。
「私たちはこの技術により、我々のチームが患者の元へずっと早く辿り着くことを可能にさせると考えています。多くのケースで、これ(技術)は患者の苦しみを軽減させ、あるケースでは彼らの命を救うことにもなるでしょう」(了)
出典元:METRO:‘Jet suit paramedic’ makes 25 minute journey in 90 seconds(9/29)