ドライバーのいないタクシー・サービス、アリゾナ州の街でまもなく開始
アメリカのアリゾナ州のある街では、まもなくドライバーのいないタクシーのサービスが利用できるようになるという。
実は以前からテストが行われてきた
その街とは、フェニックスだ。ここではGoogleの持ち株会社「Alphabet」傘下の自動運転車開発企業「Waymo」が、顧客のあるグループに対して、人間の運転手がいない車両サービスのテストを行ってきたという。
しかし新型コロナウイルスのパンデミックにより、しばらくテストが中止になってきたそうだ。
だが今後は、Waymoのアプリを早期に登録した人の友人や家族に限って、ドライバーのいないタクシーの利用ができるようになり、さらに数週間後にはこの利用が全てのアプリユーザーに拡大することになるとか。
You’ve been asking, and now it’s here: Waymo is opening its fully driverless service to the general public in Metro Phoenix. To our valued riders, take a ride and share your experience by tagging #WaymoOne! More here: https://t.co/0066gAbLeg pic.twitter.com/xDTrn6FPjW
— Waymo (@Waymo) October 8, 2020
車は遠隔でモニターされる
「Waymo」は2016年から自動運転車両をテストしてきたが、このサービスは当初の予定より2年遅れており、今回本格的な運用を行うことになる。
利用者はアプリから無人車両の配車を依頼するのだが、使われる車は遠隔でモニターされており、オペレーターは道路の封鎖などの極端な状況の時に対応することになるようだ。
またニュースサイト「Ars Technica」によれば、ドライバーのいない車の利用は、当初フェニックスの郊外、チャンドラー、テンペ、メサなどの街、130平方キロメートルの範囲にだけ限られる予定だという。
Let’s Talk Self-Driving represents a diverse set of communities and interests, coming together with a shared belief that fully autonomous vehicles have the potential to save lives, improve independence, and create new mobility options. Hear firsthand from our partners! pic.twitter.com/vo21zQX3Rg
— Let’s Talk Self-Driving (@selfdriving) October 12, 2020
まだ詳細は明らかになっていない
もっとも会社はまだ、具体的に何人にアプリの利用が与えられるのか、などの詳細は明らかにしていない。また「Waymo」には約600台の車があるが、新しいサービスで何台の車が稼働するかについても言及していない。
実は新型コロナウイルスのパンデミックが発生する前は、フェニックス周辺の指定されたゾーンで、ドライバーのいない車両を乗車の5〜10%(週に1,000〜2,000回の乗車のうち)も提供していたという。
また新型コロナの感染が拡大してから、利用者の間で人々と共有する車両に乗り込むことへの懸念があり、実際に「Uber」の予約は大幅に減少したとか。
会社側は、ドライバーのいない車の需要に応えるために、新しいこのサービスが人気となるよう期待していると語っている。
またWaymoは現在、約25か所でテストを実行しており、次にアメリカ中の各都市でこのサービスを拡大することを目標にしているそうだ。(了)
出典元:BBC:Driverless taxis to be available in Phoenix ‘in weeks’(10/10)