中国がフライトアテンダントにオムツ着用を推奨、コロナ対策として
新型コロナウイルス感染症拡大が世界中で続く中、航空各社は、旅客機内での感染防止に細心の注意を払っていると言っていいだろう。
だが、先月中国で発表されたガイドラインには、「そこまでやるか」と思えることが推奨されており、海外メディアの注目を集めている。
アテンダントにオムツを
先月25日、中国の民間航空行政を管轄する「中国民用航空局(Civil Aviation Administration of China/CAAC)」は、中国航空各社に向けて、感染症対策のための新しいガイドラインを公開した。
「航空会社に向けた感染症防止と拡大抑制のための技術的ガイドライン 第6版」と題されたその文書には、空港や旅客機内で重要な衛生上の留意点やアドバイスなどが書かれている。
その中には、特に感染者の多い国や地域からの便に乗務するフライトアテンダントに対する細かな指導があり、装着すべき防護具として、医療用マスク、使い捨て医療用手袋、ゴーグル、使い捨ての帽子、使い捨ての防護服、使い捨ての靴カバーが挙げられている。
これだけでも、ずいぶん大変だな、と思えるが、さらにこんなことが書かれている。
客室乗務員は使い捨てオムツを着用し、感染リスクのあるトイレの使用を回避することが推奨される。
このガイドラインがどの程度強制力を持つかは分からないが、オムツまで着けて仕事となると、フライトアテンダントも大変だ。
トイレでの感染例あり?
海外メディアによれば、中国当局がガイドラインにオムツを含めたのには、理由があるそうだ。
今年8月、イタリアから韓国へ向かう旅客機に乗った一人の女性が、新型コロナウイルスに感染した。彼女はそれまで感染対策を徹底していて、機内ではずっと医療用のN95マスクを着けていた。マスクを外したただ1つの場所が機内のトイレだったという。
トイレで感染したという確証はないが、その可能性は非常に高い。このことから、オムツ着用という思い切ったアイディアが生まれたようだ。(了)
出典元:UPI:China recommends flight attendants wear diapers(12/10)
出典元:CNN:China flight attendants advised to wear diapers for Covid protection(12/10)