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ノルウェーで病気の高齢者33人が、新型コロナワクチン接種後に死亡

ノルウェーで病気の高齢者33人が、新型コロナワクチン接種後に死亡
flickr_NIAID

ノルウェーで、新型コロナワクチンを接種した高齢者の多くが死亡したとして、安全性への懸念が示されている。

 

医者もワクチンの副作用で持病の悪化を懸念

 

先日、ノルウェーでは75歳以上の高齢者33人が、ファイザー/ビオンテックの新型コロナワクチンを接種してからまもなく死亡する事態となった。

 

亡くなった高齢者は全員、深刻な病気を抱えており、医者たちも新型コロナワクチンの副作用によって、抱えている病気(持病)を悪化させる可能性があると指摘。ワクチン接種後まもなく、死ぬ可能性も予測していたという。

 

しかしノルウェーの医薬品局のSteinar Madsen氏は18日、電話での取材に対し「明らかにCovid-19は多くの患者にとってワクチン接種よりも、ずっと危険だ」と述べ、33人の死亡とワクチンとの間の因果関係を証明するのは難しいと語ったという。

 

すでにほぼ全員の高齢者が接種

 

ノルウェーでは18日の時点で、4万8000人が新型コロナワクチンを接種。また高齢者施設で暮らすほぼ全員が、ワクチン接種を受けているという。

 

そして今回33人が死亡したが、高齢者施設でワクチンを接種した人全体と比較すると、1000人に1人の割合を、はるかに下回っているそうだ。

 

Madsen氏も、ワクチンの副作用が、高齢者の抱えている基礎疾患をより深刻な経過へ導く場合があるとしながらも、それを防ぐ(排除する)ことはできない、と語っている。

 

ドイツやイスラエルでも死亡事例

 

実は新型コロナワクチンを接種後に人々が死亡するケースは、ドイツやイスラエルを含む他の国でも報告されているが、やはり死因と副作用との繋がりは明らかになっていない。

 

香港のワクチン諮問委員会は18日、ノルウェーやドイツ政府に対して、ファイザー/ビオンテックのワクチンが関与した死亡事例のデータをより多く提供するよう求めたという。

 

Vanderbilt大学医学部の准教授で、米疾病予防管理センター(CDC)に助言してきたKeipp Talbot氏は早くから、ワクチン接種後にリスクのある高齢者が死ぬことは、混乱を引き起こす可能性があると予想していたという。

 

Talbot准教授はCDCの諮問委員会の中でも、以前から高齢者施設で暮らす病気の高齢者に新型コロナワクチンを接種しないように勧めてきた唯一の人物だとされている。

 

ただTalbot准教授がそう主張してきたのは、高齢者に害が及ぶからではなく、接種後の避けられない死が、ワクチンの信用を落とす可能性があるからだ。その上でTalbot准教授は次のように語っている。

 

「虚弱な高齢者は死にます。しばしば死にます。私は人々がそのことを理解していないと思っています。私の懸念は、私たちがワクチンを導入した時、それを人々が殺人だと考えるかもしれないということなのです」

 

ファイザーとビオンテックは現在、北欧諸国と協力して死亡者を調査しており、ヨーロッパ全体の新型コロナワクチンの安全性に関するレポートは1月末に発行される予定だという。(了)

 

出典元:Bloomberg:Norway Moves to Calm Vaccine Anxiety After Elderly Deaths(1/19)

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