インドから旅客機で香港に到着した乗客、53人が新型コロナに感染
インドから香港に飛行機で訪れた乗客の中から、数多くの人が新型コロナに感染していることが明らかとなった。
4月4日に到着した乗客が感染
インドの航空会社「Vistara」の旅客機は4月4日にデリーを離陸し、その後香港に到着したという。
そして4月20日、香港当局はこの便で到着した乗客のうち、少なくとも53人が新型コロナに感染していたと発表した。
香港では、今年の1月の第4波もコントロール下に置くことに成功し、空港での検査も徹底しており、1日の新規感染者数も今回の陽性者数より少ない状態が続いているそうだ。
インドなどからのフライトを禁止に
香港当局は現在、インドやパキスタン、フィリピンからの全てのフライトを4月19日から2週間禁止にしているという。
これは現地で変異株「N501Y」が見つかっているからで、3国を「非常にハイリスクな国」として位置づけているそうだ。
また香港は、入国者に対して3週間の隔離期間を設けており、これは世界で最も厳しい入国規制だと言われている。
そして今回、この隔離をする中で乗客の中から53人の陽性者が確認された。
イギリスや南アフリカ、インド、パキスタン、アメリカなど危険が高いとされる25カ国から香港へ来る人も、現地を出発する72時間以内に、検査をして陰性であることを証明しなければならない。
人口密度の高い香港は、COVID-19の被害を最初に受けた場所の1つだが、厳しい入国条件、厳格なソーシャル・ディスタンスの取り方、その他の安全プロトコルにより、これまでの感染者数は1万1700人強、死亡者数は209人にとどまっている。また、これまでに香港の人口750万人のうち約9.8%がワクチンを接種しているという。(了)
出典元:The Hidu:Over 50 test positive for COVID-19 on India flight to Hong Kong(4/21)