香港の活動家・黄之鋒氏が有罪、天安門追悼集会に参加し禁固10カ月
香港の裁判で、民主派活動家の黄之鋒(Joshua Wong)さん(24)に対し、禁固10カ月の判決が言い渡された。その理由は、天安門事件の追悼集会に参加したことだという。
感染症対策で追悼集会を禁止
香港では1990年以来、天安門事件で亡くなった人を追悼する集会が、毎年開かれてきた。
しかし昨年、香港の警察は新型コロナウイルスの感染対策として、追悼集会を禁止にした。
それでも民主派の活動家を含む、数千人が追悼集会に参加。その中には黄之鋒さんなどの活動家も含まれており、彼らはその後起訴されたそうだ。
#JoshuaWong 13.5m in jail – via lawyers, “it’s not the end of the fight. Ahead of us is another challenging battleground. We’re now joining the battle in prison along with many brave protestors, less visible yet essential in the fight for democracy and freedom for HK. pic.twitter.com/1ZGmfUDf7k
— Joshua Wong 黃之鋒 😷 (@joshuawongcf) December 2, 2020
すでに2つの刑も確定し、収監されている
黄之鋒さんは国家安全法に違反し、無許可の集会に参加したとして、すでに2つの容疑で有罪となり、禁固13.5カ月と4カ月の判決が下され、現在も服役している。
そして今回、天安門事件の追悼集会に参加した罪で、さらに10カ月も刑期が加えられたという。
黄之鋒さんは、4月30日の裁判で、他の著名な民主派活動家である岑敖暉(Lester Shum)さん、袁嘉蔚(Tiffany Yuen)さん、梁凱晴(Jannelle Leung)さんと共に、天安門事件追悼集会への参加の罪を認めている。
そして5月6日の判決で、岑敖暉さんには6カ月、他の2人にはそれぞれ4カ月の刑が言い渡されたという。
香港とマカオは、中国国内で天安門事件を追悼することが許されている唯一の地域とされている。
ただ香港では今年も公衆衛生上の理由として、天安門事件の追悼集会が禁止され、北京政府が昨年、国家安全法を施行したことから、香港で再び追悼式が行われるかどうかは疑問視されている。(了)
出典元:BBC:Hong Kong: Joshua Wong jailed over banned Tiananmen vigil(5/6)