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【イギリス】週ごとの新型コロナ新規感染者数が50%増、変異株に対するワクチン効果に懸念

【イギリス】週ごとの新型コロナ新規感染者数が50%増、変異株に対するワクチン効果に懸念
AC

ワクチン接種先進国のイギリスが困ったことになっている。新型コロナウイルス感染者数が再び増加。変異株に対するワクチンの効果を懸念する声が出ている。

 

週平均で新規感染者数が50%増加

 

海外メディアが報じたところによると、イギリスでは6月9日、週ごとに合計した新規感染者数が、前週に比べていきなり50%も増加した。前週の人数は28,223人だったが、9日の週は42,275人に。9日に発表された1日の感染者数は7,540人、陽性が確認されてから28日以内に死亡した人の数は6人だったという。

 

ワクチン接種が進むイギリスでは、これまで新規感染者数の減少が続き、6月21日にロックダウン(都市封鎖)の全面解除が予定されていた。

 

しかしジョンソン英首相は14日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制する制限措置の解除を1カ月間延期すると発表。インドで最初に見つかった新型コロナ変異株「デルタ」の感染拡大により、措置を講じなければ数千人が死亡する恐れがあると警告した。

 

ワクチン接種にもかかわらず第3波の可能性

 

9日の感染者増を受け、政府に助言を行う「新型呼吸器系ウィルス脅威諮問グループ」の委員である疫学者Neil Ferguson教授は、同日に記者会見を開き、こう話した。

 

「データからわかることは、現実的な第3波の危険性があるということです。ただ、その第3波がどれほどの大きさになるかは、はっきり言えません。第2波より小さいかもしれません。あるいは、同程度の規模になるかもしれません。それは、ワクチンがデルタ株(インド株)や未知の変異株に対してどの程度効果があるかにかかっています。今のところワクチンは、変異株の感染者が重症化しないように守ってくれてはいます」

 

また、今後数週間の入院者数、感染者数のデータを見れば、よりはっきりしたことが分かるだろう、とFerguson教授は言っている。

 

9日以降、1日の新規感染者数は7000人を下回ることなく、10日には8125人、人数のカウントが少なくなる週末土曜の12日でも7738人、日曜の13日は7490人と発表されている。

 

イギリスメディアによれば、イギリスの成人国民のうち2回の接種を完了しているのは約54%だそう。(了)

 

出典元:Metro:UK at risk of ‘substantial third wave’ after Covid cases soar 50% in a week(6/9)

出典元:Reuters:UK records another 7,490 COVID cases, 8 deaths(6/13)

出典元:Metro:Top doctors beg Boris to delay ‘Freedom Day’ after Covid cases triple in a week(6/11)

出典元:Metro:More than 7,000 new cases for fifth day in row as Boris set to delay June 21(6/13)

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