マダガスカルで干ばつにより食糧危機、人々が想像を絶するものを食べていた
アフリカ東部沖合に浮かぶマダガスカル島で干ばつが続き、人々が食べるものもなく、苦しい生活を余儀なくされている。
110万人以上が食料不足に直面
マダガスカルの南部では、過去4年間も繰り返し干ばつに見舞われており、人々が危機的な状況に追い詰められているという。
国連の世界食糧計画(WFP)は先月、110万人以上の人々が食料不足に直面していると警鐘を鳴らしていた。
そのうちの1万4000人はすでに破滅的な状況となっており、この先も苦境に立たされる人々の数が増えていくとみられている。
Severe droughts in #Madagascar have pushed communities to the edge of #starvation.
For several months now, families have been living on raw red cactus fruits🌵, wild leaves🍃, and locusts🦗.
🚨We can’t turn our backs on them. 🚨 pic.twitter.com/84EGMfcxup
— WFP Africa (@WFP_Africa) June 23, 2021
タマリンドと灰を混ぜて食べている
元エイド・ワーカーによれば、マダガスカルはこれまで見てきた中でも最悪の状況で、人々は飢えを凌ぐために必死の対策を講じているという。
例えば現地の人々は、灰とタマリンドの実を混ぜたものや、赤いサボテンの実や野生の葉を食べ、イナゴの生食で生活している家族もおり、粘土やシロアリなど、食用ではないものまで口にしているとの報告もある。
Sainte Luceの街で活動をしているPaula Amourさんも、次のように語っている。
「シマウマの皮で靴を作る時、人々は残った皮の部分を食べています。もはや食べ物がなくなった時、それは贅沢なことだと考えられます」
🐛🐜🦗 ❝In the morning, I prepare this plate of insects.
It's been 8 months that my children and I have been eating this every day.❞🚨 More than 1.1 million people in southern #Madagascar are unable to feed themselves due to the country's most acute #drought in 4 decades. pic.twitter.com/JUItQwGHjR
— WFP Africa (@WFP_Africa) June 24, 2021
干ばつは気候変動の影響か
国連は、干ばつを気候変動と結びつけて考えており、5月にはすでに過去40年で最悪の状況だと警鐘を鳴らしていたそうだ。
またWFPも「マダガスカルの人々は、環境危機に対して何も関与していないにも関わらず、最も高い代償を払わされている」と述べている。
現在、何千人もの人々が状況の深刻さから、食料を求めて家を離れざるを得なくなっており、WFPの南部アフリカ地域ディレクターであるLola Castro氏も「何百人もの子供が骨と皮だけになって栄養補給を受けている」と語っている。(了)
出典元:METRO:Biblical drought has left people ‘eating ash and shoe leather’ in Madagascar(7/1)