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どこにいるか、分かる?見事にカモフラージュするヤモリの新種を特定

どこにいるか、分かる?見事にカモフラージュするヤモリの新種を特定
Dr Mark D. Scherz

まるで木に溶け込んでいるようにカモフラージュするヤモリの新種が、マダガスカルで確認された。

 

驚異的なカモフラージュ能力

 

その新種のヤモリとは、リーフテールヤモリ(leaf-tailed gecko)の一種である、「ウロプラトゥス・ガラマソ(Uroplatus garamaso)」だ。

 

このヤモリは、驚異的なカモフラージュ能力を持っており、頭や胴体、手足の周りにある皮膚のひらひらと、扁平な尾を組み合わせて体を木に溶け込ませるという。

 

鼻から尻尾までの長さは約20cm。昼間は姿を隠し、夜になると森を徘徊して昆虫を捕食するそうだ。下はMark D. Scherz博士のサイトに掲載された写真となる。

 

Dr Mark D. Scherz
Dr Mark D. Scherz

別種と判断するためにデータを収集

 

実は「ウロプラトゥス・ガラマソ」は、2000年に初めて発見されていたという。

 

しかし、仲間のヤモリ「Uroplatus henkeli」とは別種であると判断するために、科学者はマダガスカルへ何度も訪れ、十分なデータを集める必要があったそうだ。

 

Dr Mark D. Scherz

 

そして決定的な証拠となったのは、このトカゲの舌だった。新種の「ガラマソ」の舌の先端は黒く、近縁種のピンク色とは対照的で、またわずかに小さかったという。

 

ドイツのダルムシュタット・ヘッセン州立博物館のヨルン・ケーラー博士は、次のように語っている。

 

「これはマダガスカル産の爬虫類にはよくあることです。このようないわゆる “隠蔽種 “がたくさんいて、分類学的な扱いを待っているのです」(了)

 

出典元:METRO:Can you see her? New gecko species hides in plain sight for decades(8/19)

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