スーパーのバイトで渡航費を稼いで東京五輪へ!豪代表の女子大生アスリート
某市長が金メダルに噛みつき、選手が所属しているトヨタ自動車が抗議したニュースは記憶に新しい。日本に限らず、多くのオリンピック選手には活動を支える企業があるものだ。
しかし、オーストラリアには、スーパーのアルバイトでオリンピックへの渡航費を稼いだアスリートがいる。
スーパーで働く女子大生アスリート
オーストラリアの200メートル走の代表として選出されたのが、21歳のライリー・デイ選手だ。
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彼女は2017年にはコモンウェルス・ユース・ゲームズにて、200メートル走で金メダル、100メートル走で銀メダルを獲得。同年のワールドチャンピオンシップス、そして2018年のコモンウェルスゲームズに出場していた。
現在はグリフィス大学でスポーツマネジメントを学びながら、1日に3時間以上、週に6日競技に打ち込んでいる。大学生アスリートの彼女にスポンサー企業はついておらず、東京への渡航費はスーパーのアルバイトで稼いだという。
彼女が働くWoolworths Supermarketsは8月2日、デイ選手はこの18ヵ月間、週に1度訪れている目の見えない90歳の男性の買い物を手助けしていることに触れ、「素晴らしいチームメンバーだ」と伝えた。
オリンピックで自己ベストを記録
8月2日、彼女の東京オリンピックでの記録は準決勝進出。世界第12位とメダルには届かなかったが、22.56秒という自己ベストを記録し、笑顔の出る結果となった。
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終了後のインタビューで、興奮のあまり「ホーリー・シ*ト」と口にしたことでも話題になっている。
スーパーで働く理由
なぜデイ選手は、スーパーマーケットのアルバイトを続けているのだろうか。The Sun紙によると、日中の仕事で夢をあきらめたくないからだという。
今後もグリフィス大学でスポーツマネジメントを学びながら、陸上とスーパーでの仕事を続けていくそうだ。
現在、彼女の出身地であるクイーンズランド州を中心に、彼女にスポンサーをと呼びかける声が上がっている。
参考:The Sun「RUN TO THE SHOPS Meet the Australian Olympic runner with NO sponsors who had to work in Woolworths to fund her Tokyo Games dream」(8/5)