アフガンの市民を乗せた最後の英輸送機が飛び立つ、多くの脱出希望者が残される
イギリス軍によってアフガニスタン人を退避させる最後の輸送機が、カブールを飛び立った。
しかしまだ、カブールには退避を希望する多くの人々が残されているという。
約1万5000人の市民を輸送
イスラム原理主義組織・タリバンによって首都カブールが制圧されてから、1000人以上のイギリス兵が、国外退避を望むアフガニスタンの人々を国外へ運び続けてきた。
イギリス軍は8月14日以来、2100人の子供を含む、約1万5000人の人々を退避させてきたそうだ。
そして8月28日、アフガニスタンの市民を乗せた最後の輸送機が、カブールの空港を飛び立ったという。
「心が裂ける思いだ」
しかしカブールにはまだ、イギリスへ渡る資格のある人々、数百人が残されており、今後のタリバンによる報復に脅えている。
イギリス軍のトップであるNick Carter将軍は、「全ての人々を助けることができなかったのは、心が裂ける思いだ」と語った。
最後まで現地に残った、アフガニスタン駐在のLaurie Bristow英国大使は、「退避作戦を終了する段階に来た」としつつも、次のように語っている。
「私たちは未だに、退避する必要がある人がいることを忘れたわけではない。私たちは、彼らを助けるために、できる限りのことを行い続けていく」
Nearly 15,000 British nationals, Afghan staff and others at risk have been evacuated from Kabul since Operation Pitting began – our commitment to the people of Afghanistan will endure. pic.twitter.com/zUQ52ps1cE
— Laurie Bristow (@laurie_bristow) August 28, 2021
イギリスからアフガンに渡った男性もいた
アフガニスタンには、家族を救うためにイギリスから訪れていた男性もいたが、彼は先日起きたISIS-Kによる自爆テロによって命を落としたという。
その男性はロンドンでタクシー運転手をしていたが、自爆テロ後の銃撃戦に巻き込まれて死亡。彼の子供たちや妻もいまだに行方不明となっている。(了)
出典元:BBC:Afghanistan: Final UK flight for civilians leaves Kabul, says government(8/28)