行方不明のトルコの男性が捜索隊に参加、名前を呼ばれ「俺はここです」
行方不明になった人物が捜索隊に加わり、自分自身の行方を探していた——コメディドラマのエピソードにありそうな出来事が先日、トルコで実際にあった。
酔っ払って森に消えた男性
行方不明になった男性は、トルコ北西部のブルサ県イネギョル(Inegöl)地区に住むBeyhan Mutluさん(50才)。9月下旬のある日、Mutluさんは友人たちと酒を飲みに出かけた後、自宅に戻らなかった。
家族らが数時間かけて近辺を探したが見つからないので、心配になった彼の奥さんが警察に届けを出したという。
この件は複数の海外メディアが報じているが、細部についてはメディアごとに書き方が異なる。だが、それらをまとめると、事の次第は以下のようになる。
友人たちと飲んで酔っ払ったMutluさんは、おそらく帰宅途中に、友人たちとはぐれて森の中に入り込んだ。
届けを受けた警察は捜索隊を組み、森の捜索を開始。Mutluさんは森の中をぶらつくうちに、その捜索隊と遭遇した。捜索隊には住民のボランティアも参加していたため、私服姿のMutluさんは特に目立つことなく隊に混じり、その場の流れで行方不明人の捜索に協力した。
そのうちに、隊の一人が、森の彼方に向けて行方不明者の名前を叫んだ。
「Beyhan Mutlu !」
すると、隊の中から返事が。
「俺はここだが」
家族とうまくいっていなかったのか
Mutluさん本人からの返事に、捜索隊一同の頭の中は相当混乱したようだ。また、Mutluさん自身もまったく訳が分からなかったと伝えられている。
ともあれ、無事発見(?)された彼は、その後警察の事情聴取を受け、車で自宅に送り届けられた。
その時、警官にこう言ったそうだ。「お巡りさん、どうかあんまり重い罪にしないでください。そんなことになれば、私の父に殺されてしまいます」
海外メディアによれば、Mutluさんは今回のことが家族とのトラブルの原因になるのではないかと非常に心配していたとのこと。どうやら、家族との関係がうまく行っていなかったらしい。それが、酔って森に入るという行動に繋がったとも考えられる。
Mutluさんが警察から、あるいは父親から、処罰を受けたかどうかは報じられていない。(了)
出典元:Metro:Missing man joins search to find himself(9/29)
出典元:Mirror:‘Missing’ man accidentally joins massive search party looking for himself(9/30)
出典元:Tuko:Beyhan Mutlu: Missing Man Joins Search Party Looking for Him after Disappearing During Fun Time with Friends(9/30)