おもちゃと思われあわやゴミ箱行きのダイヤ、実は3億円の価値がある本物だった!
それは、売れば300万ドル(約3億4千万円)近くにもなろうというダイヤ。持ち主のイギリス人女性は、フェイクアクセサリーだと思い込み、捨てそうになっていた。
どこかのガラクタ市で買ったもの
イングランド・ノーサンバーランド州に住む70才の女性(名前は明かされていない)は、あちこちのガラクタ市やガレージセールで、安物のアクセサリーや小物を買うのが趣味だったという。
ある日、家の大掃除の際、そうして集めた箱一杯のガラクタを、捨ててしまおうと思い立ったようだ。1ポンド硬貨(直径約2.3cm)より大きいダイヤの指輪も、この箱の中にあった。
このダイヤの競売を主催するオークションハウスの担当者、Mark Laneさんはこう話す。「彼女はいつもガラクタ市でガラクタを買っていました。このダイヤが本物だと思ったことは、これまで一度ありませんでした」。
ゴミ箱に捨てそうになっていた女性に、近所の人が、オークションハウスに鑑定してもらったらどうかと助言したそう。
オークション担当者も偽物かと
オークションハウスのLaneさんも、あまりに巨大なダイヤを本物とは思わず、キュービックジルコニアだと思ったそう。それで机の上に置いて放っておき、数日後に鑑定機器にかけると、どうやら本物らしかった。
確認のため、ダイヤはノーサンバーランドからロンドンに送られ、そこからさらに、ベルギーの専門鑑定家のもとに送られた。そして鑑定結果は……
「色、透明度、サイズ……34カラットのこのダイヤはどれも規格外れの素晴らしさです」とLaneさんは言う。その価値は、大雑把に見積もって274万1520ドル(約3億1366万円)。オークションハウスで働いて5年になるLaneさんも、これほど高額なものを扱うのは初めてだそう。(カラットは重さの尺度。1カラット=0.2g)
ダイヤは今後、ロンドンの宝石取引の中心地であるハットンガーデンの金庫に保管され、11月30日に競売にかけられる予定だ。(了)
出典元:New York Post:Woman nearly discards diamond worth $3M after mistaking it for toy(10/29)
出典元:BBC:Diamond worth £2m found during Northumberland home clearout(10/29)