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中国・KFCのおもちゃに人気が殺到、消費者グループが不買運動を呼び掛ける

中国・KFCのおもちゃに人気が殺到、消費者グループが不買運動を呼び掛ける
flickr_Hugh Llewelyn

中国のケンタッキー・フライド・チキン(KFC)が新たなプロモーションを始めたが、その人気が沸騰し、不買運動が呼び掛けられる事態にまでなった。

 

人形を集めようと人々が大量に購入

 

中国のKFCは先々週から、中国のおもちゃメーカー「Pop Mart」と協力して、新たなプロモーションを立ち上げたという。

 

顧客はKFCのあるセット・メニューを注文すると、顔が丸く大きな目をした人形「Dimoo」の限定バージョンがもらえるそうだ。

 

この人形はミステリーボックスに入っており、中を見ることができないため、人々が人形を集めようと、KFCのメニューを多く購入するようになったとか。

 

このため中国の消費者グループ「China Consumers Association(CCA)」は、この方法は人々にフードロス(食品廃棄)を促しているとして、KFCの商品を購入しないよう呼びかけた。

 

POP MART/Dimoo

他人にまで購入してもらい、食べ物は廃棄

 

CCAは声明で、次のように述べている。

 

「KFCは、限定ブラインドボックス販売を利用して、消費者の不合理で過度なミールセットの購入を誘発・容認し、公序良俗や法の精神に反している」

 

CCAによれば、実際にある利用者は、人形を集めるために1649ドル(約19万円)もセット・メニューに費やし、さらに他人にお金を払って商品を購入してもらい、その後食べ物を廃棄していたという。

 

食品廃棄物を出さないキャンペーンを実施

 

このプロモーションはKFCが中国で開店してから35周年を記念するものだったが、2020年から中国政府は習近平国家主席の肝いりで、食品廃棄物を少なくする大規模なキャンペーンを開始していた。

 

それは「クリーンプレート・キャンペーン」と呼ばれ、新型コロナウイルスの世界規模の大流行の中、食料安全保障への懸念が高まっていた中で、実施されたそうだ。

 

このキャンペーンでは、インフルエンサーがソーシャルメディア上で暴飲暴食をすることが禁止され、レストランに行く人は食べきれない量を注文しないように促されたという。(了)

 

 

出典元:BBC:KFC faces boycott in China over meal toy promotion(1/13)

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