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マクロン大統領再選に反発、各地で大規模なデモが勃発【フランス】

マクロン大統領再選に反発、各地で大規模なデモが勃発【フランス】
Twitter/GB News

先日、フランスで大統領選挙が行われ、マクロン大統領が極右の対立候補マリーヌ・ル・ペン氏を破り、勝利宣言を行った。

 

機動隊が催涙弾を使用

 

しかしマクロン大統領が勝利宣言を行った4月24日には、さっそくフランス各地で再選に抗議するデモが行われたという。

 

実際にリヨン、モンペリエ、トゥールーズでも抗議デモが行われ、首都のパリでも多くの若者らがシャトレ地区やレピュブリック広場に集まり、マクロン大統領の再選に抗議したそうだ。

 

SNSに投稿された動画では、パリ中心部で若者を中心としたデモ参加者に機動隊が突入し、催涙弾を使用する様子も映っていた。

 

マクロン大統領はエリート出身と考えられ、これまでも生活に苦しむ「庶民の気持ちが分かっていない」との批判が寄せられてきたという。

 

どちらにも投票したくない

 

大統領選の決選投票では、極右のマリーヌ・ル・ペン候補の得票率が41.46%、マクロン大統領は58.54%を獲得し、フランスの指導者として20年ぶりに再選を果たしたという。

 

しかし今回の選挙では親欧米の中道派は分裂し、有権者の中には、マクロン氏とル・ペン氏どちらにも投票したくないという人もおり、実際に投票を棄権した人は1969年以来最も多い割合になったそうだ。

 

またル・ペン氏は選挙で敗れたものの、極右勢力としては、今まで最も多い票を集めたと言われている。

 

マクロン氏をルイ16世になぞらえる

 

実は、第1回目の大統領選から決選投票までの間、フランスの学生たちはパリのソルボンヌ大学やその他の大学の外で抗議活動を行ったという。

 

彼らは、決選投票で2人の候補者に対して、幻滅しているとの意思を表明していたそうだ。

 

またパリのレピュブリック広場では、マクロン大統領を「ルイ16世(フランス革命で処刑された王)」になぞらえ、「ルイ16世、ルイ16世、我々は彼の首をはねた。マクロン、マクロン、我々は再び(首をはねることを)始めることができる」と声を上げていたそうだ。

 

さらにモンペリエでも、人々が通りを歩きながら「マリーヌでもマクロンでもない」と唱え、南仏のトゥールーズでも、住民が通りに集まり、共同ゴミ箱に火を放つなどしたと言われている。

 

決選投票後のデモでは、極右ル・ペン候補の支持者が「選挙が盗まれた」とも叫んでいたようだが、これはアメリカの連邦議会を襲撃した人々と同じ主張と言えるだろう。(了)

 

 

出典元:INDEPENDENT:Protests erupt in France after Macron’s election win(4/25)

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