パリのエッフェル塔に錆が発生、緊急に修繕が必要
フランスの首都・パリを象徴するエッフェル塔が、錆(さび)により修理が必要な状態だと言われている。
ひび割れもあり、錆びも発生
2014年に塗装の専門会社がエッフェル塔の状態を調査したレポートによれば、塔にはひび割れがあり、錆が発生していることが分かったという。
しかも専門会社の評価によると、エッフェル塔に塗られた新しい塗料のうち、構造体に付着しているのはわずか10%だったそうだ。
塗装会社の責任者であるベルナルド・ジョバンノーニ氏は、フランスの雑誌「マリアンヌ」に対し「私は数年前から塔の仕事をしてきました。2014年に私は腐食への対処が極めて急務であると考えました」と語っている。
関係者も悪い状況を認める
別の関係者も「非常に単純なことで、もしギュスターヴ・エッフェルがこの場所を訪れたら、気絶してしまうだろう」と主張したという。
また他の情報筋の人間も「明日の朝、(塔が)倒れることはないだろうが、まったく具合が悪いのは事実だ」と語ったそうだ。
エッフェル塔は現在、2024年のオリンピックのために再塗装作業が行われているが、専門家は「マリアンヌ」に対し、「単純なペンキ塗りでは、(コーティングの)役割は果たせない」と警告している。
「錆びを止めることが重要」
高さ324メートルのエッフェル塔は、1889年の万国博覧会のために建設されたという。
この設計に携わった建設技師、ギュスターヴ・エッフェルは、鉄の構造物の錆を止めることが重要な課題であるとし、当時次のように主張していたそうだ。
「塗装は金属構造物を保護するために不可欠なものであり、これを丁寧に行うことが、その寿命を保証する唯一のものである。最も重要なことは、錆の発生を防ぐことである」(了)
出典元:INDEPENDENT:Eiffel Tower is riddled with rust and in urgent need of repair(7/6)