インドの州首相が「聖なる川」の水を飲む動画を公開、その後入院か?
インド北部の州首相が「聖なる川」の水を飲んだ後、体調を崩してしまったと囁かれている。
川の水を飲む動画を公開
その州首相とは、パンジャブ州のバグワント・マン氏だ。
彼は先日、水辺をきれいにするキャンペーンの一環として、パンジャブ州スルタンプール・ロディ市を流れるカリバイン川の水を飲む動画を公開したという。
マン州首相は、この川を「聖なる川」と呼んでいたが、実際水はひどく汚染されていたそうだ。
そして動画を公開して2日後、7月19日に隣の州の町、デリーの「インドラプラスタ・アポロ病院」に入院したと報じられた。
Punjab Chief Minister openly drinks a glass of polluted water from a ‘holy river’ to prove that water is clean. Now admitted to hospital. pic.twitter.com/MH1OLwUlUw
— Ashok Swain (@ashoswai) July 21, 2022
定期検査のために病院へ行ったと主張
この入院の報道があった後、マン州首相が「聖なる川」の水を飲む動画が注目を集めたという。
その結果、人々は、マン州首相が入院したのは、川の水を飲んだことが原因ではないか、と疑い始めたそうだ。
しかしマン州首相の事務所は、彼が病気になったことを否定。マン氏が定期検査のために病院へ行ったと述べたという。
「聖水を飲んだ」とアピール
動画が撮影された時、マン州首相はある議員の招きで、川の浄化事業22周年記念の式典に参加したという。
そして宗教家に囲まれたマン氏は、群衆の大きな歓声の中、川の水を掬い上げて飲み干したそうだ。
その姿は動画にも映し出され、彼の政治団体であるAam Aadmi Party(AAP)のパンジャブ支部もこのビデオをツイート。「グル・ナナク・サーヒブ(シーク教の創始者)の足が触れた土地であるスルタンプール・ロディで聖水を飲んだ」とコメントした。
しかし入院報道の後、SNSユーザーらは体調不良の原因は汚れた水を飲んだことだと疑い始めたそうだ。
アショク・スウェイン教授という人物も「パンジャブ州首相は、水がきれいであることを証明するために、公然と “聖なる川 “の汚染された水を飲み、今、入院している」とコメントしている。(了)
出典元:INDEPENDENT:Indian politician drinks water from polluted ‘holy’ river to impress supporters, gets hospitalized(7/22)