オーストラリアの砂漠に描かれた謎の地上絵、現在も誰が描いたのは不明
以前、オーストラリアの砂漠で見つかった巨大な地上絵をご存じだろうか?
巨大な狩人を描いた地上絵
その地上絵(ジオグリフ)は「マリーマン(Marree Man)」と呼ばれており、1998年にパイロットが南オーストラリアの高原を飛行している時に発見したという。
地上絵は、槍かブーメランのようなものを手にした巨大な狩人が描かれているのだが、頭から足まで3.5キロメートルもあるそうだ。
しかし現在も、この絵を誰が、いつ、どのような方法で書いたのかは謎のままとなっている。
作者はアメリカ人か?
この地上絵は、アデレードの北約700kmにある町、Marreeに因んで名前が付けられ、輪郭は全長28kmに及び、深さ35cmの溝が掘られているという。
宇宙からも見ることができ、NASAのランドサット8号は2019年にこの地上絵を撮影している。
実はこの地上絵の情報に関しては、発見から間もなくして、地元の企業やメディアなどに匿名のファックスが寄せられ、「アボリジニの巨大な絵がある」と指摘していたという。
しかもその文字は、アメリカ風の綴りで、距離は「マイル」で表現されていたそうだ。
その後、この地上絵のそばでアメリカ国旗が発見され、悪名高いアメリカのカルト教団「ブランチ・デービディアン」に言及したメモも見つかったという。
一方で、ノーザンテリトリー州の町、アリス・スプリングスに住むアーティスト、バーディウス・ゴールドバーグ(Bardius Goldberg)さんは、死の床で「マリーマンを自分の作品だ」と告白したと言われている。
しかしこの巨大な地上絵が、GPS技術が未熟だった時代にどうやって作られたのか、重い土木機械が必要だったはずなのに、どうやって秘密裏に作られたのか、など他にも謎が残っているという。(了)
出典元:NASA Earth Observatory:Marree Man(2019/6/22)
出典元:MailOnline:Mystery surrounds a ‘giant man’ that was found in the Australian outback – and it can be seen from SPACE(9/7)