Switch news

知っておきたい世界のニュース

米Appleが「VK」をアプリストアから削除、ロシア制裁の一環

米Appleが「VK」をアプリストアから削除、ロシア制裁の一環
flickr_victoria white2010

アメリカの「Apple」が、ロシアで広く使われているSNSをアプリストアから削除した。

 

イギリスのロシア制裁に従う

 

そのアプリとは、ロシアの「VK」だ。これはロシア版のFacebookとも言われており、国民の間で多く利用されているという。

 

しかし「Apple」はウェブサイトの声明において、「VK」のアプリが、イギリスの制裁対象となっている企業(ロシア)の開発者によって配布されていると指摘。

 

これらの制裁に従い、このアプリに関連する開発者アカウントを終了させ、場所に関係なく、どのApp Storeからも「VK」のアプリがダウンロードできなくなったと明らかにした。

 

ただし、すでにこれらのアプリをダウンロードしているユーザーは、引き続き使用することができるという。

 

この対応に対して、ロシアのデジタル省は「ロシア企業が提供するサービスの社会的意義と利用規模を強調し」、削除の理由をAppleに迫ったそうだ。

 

Mataがロシアの政治アカウントを削除

 

一方、Facebookの親会社であるMetaも、アメリカとヨーロッパの政治に影響を与えようとする中国とロシアの2つのアカウント・ネットワークを削除したと発表した。

 

Metaによれば、そもそもロシアを拠点とするアカウントは、主にドイツやフランス、イタリア、ウクライナ、イギリスを標的にしてきたという。

 

実際に、今年の5月からヨーロッパの報道機関になりすました60以上のウェブサイトのネットワークが、ウクライナを批判し、欧米の対ロシア制裁に反対意見を唱えるオリジナル記事を掲載してきたそうだ。

 

これらのウェブサイトのグループは、Facebook、Instagram、Telegram、Twitter、Change.orgなどのプラットフォームを使い、記事を拡散、またYouTube動画でも宣伝していたという。

 

中国のネットワークも削除

 

これとは別にMetaは、アメリカ、チェコ共和国、およびその他の地域の中国語とフランス語話者のユーザーをターゲットにした、「小さなネットワーク」を削除したと明らかにした。

 

このネットワークは中国で始まったものとされ、アメリカの国内政治に焦点を当て、2022年の中間選挙を混乱させるために、「政治スペクトルの両陣営(右派や左派)の人々をターゲットにしていた」という。

 

しかしこのネットワークによる作業は中国の「就業時間」に行われ、ほとんどの記事などがアメリカ人の寝ている時に投稿されたため、影響を受けた人は少なかったとみられている。(了)

 

出典元:The Guardian:Apple removes Russian Facebook competitor VK from App Store(9/28)

出展元:The Guardian:Meta takes down ‘influence operations’ run by China and Russia(9/27)

出展元:CNBC:Facebook takes down political influence operations from China and Russia(9/27)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top