伝説のサッカー選手、ペレが終末期医療を受けている、ブラジル紙が報道
ブラジルの伝説的なサッカー選手だったペレ(82)が、終末期医療を受けているとの情報が流れている。(出典では緩和ケアと表現されているが、緩和ケアの定義は変わっているため、ここでは終末期医療と表現する)
サッカー選手らが健康を祈る
先日、ブラジルの新聞「Folha de S Paulo」は、ペレが癌の化学療法に反応しなくなったため、終末期ケアを受けていると報じたという。
そして現在、化学療法は中断され、ペレは痛みや息切れなどの症状に対する治療のみを受けていると伝えた。
この報道を受け、さまざまな現役、または元サッカー選手たちが、ソーシャルメディア上でペレの健康を祈ったという。
フランス代表のキリアン・エムバペ選手も「Pray for The King(王のために祈る)」とツイートしている。
Pray for the King 👑🙏🏽🇧🇷 @Pele
— Kylian Mbappé (@KMbappe) December 3, 2022
大腸がんと闘うために入院
一方、ペレは12月2日、ファンを安心させようと、「毎日通院している」とインスタグラムに投稿。
カタールの建物の写真も投稿し、ワールドカップ開催国への感謝の意を表したという。
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しかしサンパウロのアルベルト・アインシュタイン病院は12月3日、ペレが大腸がんと闘うために、その週の初めに入院したと発表した。
ただし病院の医療スタッフによれば、ペレは呼吸器感染症の治療にもよく反応し、この24時間、状態は悪化しておらず安定しており、健康状態は全般的に改善されているという。
また病院側は、ペレが終末期医療を受けているという報道について確認を避け、公報を通じてのみ伝えるとした。
17歳で出場したW杯で6得点
ペレの本名はエドソン・アランテス・ド・ナシメントとされ、史上最高のサッカー選手の1人とみなされている。
1958年のワールドカップでは、ブラジルが開催国のスウェーデンを破って、初めて世界一に輝いた。
当時17歳だったペレは決勝戦で2得点を上げ、大会全体でも6得点を上げる活躍を見せ、一躍世界的に有名な選手となった。
1977年に現役を引退したペレは、近年、健康問題に悩まされており、2021年9月には大腸がんと診断され、昨年12月には2週間入院していたという。(了)
出典元:The Guardian:Pelé in stable condition after reports of move to end-of-life care(12/3)