Sotheby's

iPhoneやMacパソコンで知られるあのAppleが1990年代に作ったスニーカーが1足、オークションハウス「サザビーズ」で販売されている。価格は5万ドル（約700万円）だ。

社員のみに無料で配られたもの

そのスニーカーは、1990年代中頃に開催された全米セールス会議で、Apple社の社員に無料で配られたもの。配られたのはこの時一回限りで、一般販売されたことはない。

実製作はApple社でなく、同社がアメリカの靴メーカー「Omega」に特注して作らせた。アッパーの側面とベロ（タン）の部分に、同社の昔のロゴであるレインボーカラーのリンゴが入っているのが特徴だ。白い革製で、サイズは10.5（USサイズ）。赤い靴紐が付属している。

20年以上前に製造されたスニーカーだが、品物の状態は箱に入ったままの新品。ただ、サザビーズによれば、年月を経たために靴底の一部や、パーツを貼り合わせる接着剤に黄色い変色があるとのこと。

サザビーズは、この靴を競売にせず、独自に値段を付けてサイトで販売中。この記事を書いている時点ではまだ売れていない。

服やアクセサリーも作ったApple社

海外メディアによれば、Apple社は1980年代中頃から、ロゴ入りの傘や、手吹きのクリスタルガラス製ビールジョッキ、スニーカーをはじめ、様々なアクセサリー類やTシャツ、ポロシャツ、スウェットシャツなどの衣類を作っていたのだそう。

だが、どれも社員や関係者向けのもので、一般販売されたことはない。現在、これらのアイテムは、コレクターの間で高額で売買されているという。

サザビーズが今回販売しているスニーカーと同様のものが、2016年に、有名なオークションハウス「ヘリテージ・オークションズ」で競売にかけられている。この時の最低入札価格は3万ドル（約420万円）だった。（了）

出典元：BBC News:Rare Apple computer trainers on sale for $50,000(7/26)

出典元：yahoo! life:This Ultra-Rare Pair of Apple-Branded Sneakers Could Be Yours for $50,000(7/27)