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世界大会100m走でソマリアの選手が21.81秒、一般人と変わらぬタイム

世界大会100m走でソマリアの選手が21.81秒、一般人と変わらぬタイム
Twitter/Elham Garaad@EGaraad_

世界各地の大学生アスリートが参加する「成都2021年FISUワールド・ユニバーシティ・ゲームズ」で、珍記録が生まれた。ソマリアの女子選手が他の選手より10秒も遅れ、過去最高の遅さでゴールしたのだ。

 

何のアクシデントもなかったが

 

中国・成都市では、国際大学スポーツ連盟が主催するワールド・ユニバーシティ・ゲームズが開催されている。その女子100m走に出場したソマリア代表のNasra Ali Abukar選手は、スタート直後から他の選手に大きく引き離され、ほぼ10秒遅れの21.81秒というタイムでゴールした。

 

21.81秒といえば一般人レベルのタイム。海外メディアによれば、国際的なスポーツ大会での「過去最高の遅さ」といえるそうだ。

 

競技中に何かアクシデントがあったのか、あるいは怪我でもしていたのか、と疑いたくなるが、そのような報道はない。SNSで拡散されている映像を見ると、大幅に遅れたAbukar選手(トラックNo.4 青いユニフォーム)は、ゴールラインを踏んだ後、軽快にスキップなどをしている。

 

コネで出場したか?

 

動画が拡散されると、Abukar選手はコネでソマリア代表になったのだという声が上がった。彼女はソマリア陸上競技連盟副会長·Khadija Adan Dahir氏の姪であるらしい。動画を投稿したElham Garaadさんという人は、こう書いている。

 

(ソマリアの)青年·スポーツ大臣は辞任すべきだ。こんな政府の無能さを目の当たりにすると、落胆するしかない。練習もしていない女の子をソマリア代表選手に選ぶなどということが、どうしてできるのか? これはショッキングなことだし、私たちの国の評判にも傷が付く。

あの選手は、ソマリア陸上競技連盟の会長の姪だ。そこに何を期待する? 縁故主義だ。ソマリアには優秀な選手がいるが、お金が絡むと話が変わってくる。

 

報道によれば、Abukar選手が代表として選ばれた理由について、ソマリア陸上競技連盟は内部調査を開始したとのこと。(了)

 

出典元:MailOnline:Somalian runner clocks ‘slowest-ever’ 100m time as she finishes 10 seconds behind other athletes at the World University Games in China(8/2)

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