レバノンで再び小型通信機器が爆発、20人が死亡、450人が負傷
レバノンでは9月17日、ポケベルのような通信機器が同時に爆発したが。18日にも同様の爆発が起きたという。
「ヒズボラ」はイスラエルを非難
17日、レバノン各地では、「ヒズボラ」の戦闘員や関係者が所持していた、ポケベル型通信機器が爆発し、12人が死亡、数千人が負傷した。
そして通信機器(今回はトランシーバーとの報道も)の爆発は18日にも起き、レバノンの保健省によれば、少なくとも20人が死亡し、さらに450人が負傷したという。
シーア派武装組織「ヒズボラ」は、この攻撃はイスラエルが行ったとの見方を示し、必ず報復すると主張。一方、イスラエル側は、攻撃について正式なコメントをしていない。
At least 14 people killed and over 450 injured in a second day of explosions across Lebanon, with today’s attack targeting Hezbollah hand-held radios among other devices ⤵️ pic.twitter.com/kul3VZ4EKq
— Al Jazeera English (@AJEnglish) September 18, 2024
「モサド」が爆発物を仕掛けた可能性
専門家らは、通信機器の爆発について、「ヒズボラ」に製品が届けられる前に、イスラエルの工作員が通信機器に爆発物を仕掛けた可能性が高いとの見方を示している。
中東研究所のチャールズ・リスター氏は、次のように述べている。
「電話またはポケベルを通じて遠隔爆発させるため、小型のプラスチック爆発物がバッテリーの横に隠されていたのはほぼ確実だ。(イスラエルの情報機関)モサドがサプライチェーンに侵入した」
この攻撃を受け、レバノンのAbdallah Bou Habib外務大臣は、「レバノンの主権と安全に対する露骨な攻撃は、より広範な戦争の予兆となり得る危険な展開だ」と警告した。
またイスラエルの新聞「Haaretz」のAmos Harel氏も、今回の爆発により「イスラエルとヒズボラは全面戦争の瀬戸際に陥った」と述べている。
欧米の外交官が会談予定
中東における戦争拡大の危機に対し、アメリカやイギリス、ドイツ、フランス、イタリアの外交官らは9月19日、フランスに集まり、会談する予定となっている。
外交官というのが、どのレベルなのかは明らかになっていないが、アメリカはアントニー・ブリンケン国務長官がエジプトのカイロでガザ地区での停戦について話し合った後、フランスに向かい、会談に参加する予定だという。(了)
出典元:Al Jazeera:Israel war on Gaza live: 20 killed, 450 hurt in new Lebanon blasts(9/18)