台湾で大量のグリーンイグアナの駆除を計画、農業に打撃
台湾では、農業に大きな影響を与えていることから、多くのグリーンイグアナを駆除する計画が立てられているという。
最大12万匹の駆除を計画
台湾の林業及自然保護署によれば、グリーンイグアナのうち、約20万匹が台湾南部と中部に生息していると考えられるという。
しかも台湾南部と中部は農業に大きく依存しており、グリーンイグアナによって打撃を受けているため、現在最大12万匹の駆除を計画しているそうだ。
すでに昨年には、1匹あたり最大15ドルの賞金がかけられ、特別に募集された狩猟チームが約7万匹のイグアナを駆除したと言われている。
Taiwan aims to hunt 120,000 invasive green iguanas in 2025https://t.co/3dRriI3c49 pic.twitter.com/jORQEVo8fb
— Taiwan News (@TaiwanNewsEN) January 15, 2025
“The green iguanas are ruining my life.”
Farmers in southern Taiwan are struggling to survive as invasive lizards make it extra challenging to grow their red beans. pic.twitter.com/uhY6ZRo0hK
— TaiwanPlus News (@taiwanplusnews) November 15, 2024
メスは最大80個の卵を産む
グリーンイグアナのオスは体長2メートル、体重5キロまで成長し、最長20年生きるが、メスは一度に最大80個の卵を産むという。
主に中米とカリブ海に生息し、鋭い尾と顎、カミソリのような歯を持っているが、攻撃的ではない。主に果物、葉、植物を食べ、時々小動物も食べるそうだ。
ペットとして人気があるが、飼育下では健康を維持するのが難しく、1年以内に死ぬものも多くいると言われている。
台湾南部の屏東県農業局のLee Chi-ya氏は、次のように語っている。
「多くの人が、この動物(イグアナ)をかわいいペットとして購入しましたが、どれだけ大きく成長するか、長生きするかを知らずに野生に放ちました。そのため、彼らはかなりの速度で繁殖し、駆除して自然のバランスを回復する必要に迫られました」
台湾にはグリーンイグアナの天敵はおらず、主に森林や町外れなどで暮らしているという。
台湾爬虫類保護協会は、農家らに対し、安全にイグアナを保護する方法を教えたいとしており、イグアナを「人道的」に扱うよう呼びかけている。(了)
出典元:ABC News:Taiwan plans to cull up to 120,000 green iguanas due to negative agriculture impact(1/23)