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世界初、ウィーンの野菜オーケストラがギネス記録に認定される

世界初、ウィーンの野菜オーケストラがギネス記録に認定される
Guinness World Records

野菜で作った楽器だけからなる世界初のオーケストラが、ギネス世界記録に認定された。短期のイベントのために急ごしらえで編成したオーケストラではない。27年間にわたる活動で、344回のコンサートを開いたという実績を持つ、れっきとした楽団だ。

 

1999年に発足

 

オーストリア·ウィーンを本拠地とする楽団「ベジタブル·オーケストラ」は、11種の楽器で編成されている。発足したのは1999年。畑違いのミュージシャンたちが、野菜で作る楽器のアイディアを持ち寄ったのが始まりだそう。

 

創設メンバーは4人。ウィーンのパフォーマンス·アート·フェスティバルに出演が決まり、そこで何か面白いことができないかと考えた。創設当時からのメンバーであるMatthias Meinharterさんは「最初は冗談として始まったんですよ」と言い、こう続ける。

 

「私たちは、何ができるだろうかとブレーンストーミングをしました。そして、音楽を奏でるのに一番難しい楽器は何だろうと考えたのです。その時たまたま、みんなで(野菜)スープを作りながら話し合っていたので、そこからアイディアが発展しました」

 

 

手作りの楽器

 

ベジタブル·オーケストラの団員は、演奏の度ごとに楽器を野菜で作る。例えば人参をくり抜いて彫り、リコーダーにする。韮葱(ニラネギ)からはマンドリンを作ってしまう。

 

楽器は完成後6時間ほどしか持たない。それ以上時間が経つと変形したり、腐り始めたりするので、楽器として使えなくなってしまう。本番演奏中にも、ステージライトの熱でどんどん音が変わっていくのだそう。

 

楽器づくりの過程では、使わなかった野菜や余りの野菜がたくさん出るのだが、それは全てスープにして、コンサートに来てくれた聴衆にふるまう。

 

このオーケストラは、最も多くコンサートを開いた野菜のオーケストラとして、最近、ギネス世界記録に認定された。(了)

 

出典元:UPI:Vienna’s Vegetable Orchestra earns world record by playing with food(3/5)
出典元:Guinness World Records:The fresh sounds coming from the world’s first vegetable orchestra(3/5)

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