イスラエルがトランプ氏の戦闘停止命令を無視、ガザ地区を攻撃し、70人が死亡

アメリカのトランプ大統領が、戦闘停止を命じたにも関わらず、イスラエル軍は10月4日もガザ地区を攻撃し続け、数多くのパレスチナ人が殺害された。
「イスラエルはガザへの爆撃を停止せよ」
「ハマス」は10月3日、トランプ氏の「20項目の和平計画」を受け入れ、ガザ地区に残されているイスラエル人の人質全員を解放すると宣言した。
これを受け、トランプ大統領はSNSにおいて、「イスラエルはガザへの爆撃を、直ちに停止しなければならない。そうすれば、我々は人質を安全かつ迅速に救出できる!」と投稿した。
その後、イスラエル軍はガザ市の制圧作戦を一時停止し、ガザ地区における作戦では攻撃態勢から防衛態勢に切り替えたと発表した。
にもかかわらず、イスラエル軍は10月4日もガザ地区への攻撃を続け、数多くのパレスチナ人が殺害された。
ガザ地区へ93回の攻撃
ガザ地区のメディア局によれば、10月4日には、イスラエル軍が過去24時間でガザ地区に対し、空爆や砲撃を含む93回の攻撃を実施したという。
このイスラエル軍の攻撃により、ガザ地区全域で少なくとも70人のパレスチナ人が死亡、ガザ市だけで47人が殺されたそうだ。
特にガザ市のTuffah地区では、イスラエル軍の攻撃により、17人が死亡。そのうち少なくとも7人は生後2カ月から8歳までの乳幼児だったという。
さらにイスラエル軍はヨルダン川西岸地区にある複数の町を襲撃。南部のヘブロンにある村では、19人のパレスチナ人が拘束された。
ユダヤ系アメリカ人の60%以上が戦争犯罪とみなす
そんな中、アメリカでは世論調査が行われ、イスラエルへの支持が揺らいでいることが明らかにされた。
「ワシントン・ポスト」紙による最新の世論調査によれば、回答者の48%がイスラエルのガザ地区における行動に反対していることが示されたという。
しかもユダヤ系アメリカ人の60%以上が、ガザ地区でイスラエル軍が戦争犯罪を犯していると回答。また約10人に4人は、イスラエルがパレスチナ人に対し、ジェノサイドを行っていると答えたそうだ。
特にトランプ氏の支持層「MAGA」の若者の間では、「なぜ私たちは、ガザ紛争に加担しているのか?イスラエル第一主義ではなく、アメリカ第一主義(ファースト)ではなかったのか」といった疑問が広がっているという。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: Israel kills 70 despite Trump saying it has ‘stopped bombing’ Gaza(10/4)