米国土安全保障省の予算案を分離することで合意、政府機関の閉鎖を回避するため

アメリカの上院民主党は1月29日、政府機関の一部閉鎖を回避するため、一連の法案を審議し、通過させることで合意した。
他の予算と分離して審議
ミネソタ州のミネアポリスで1月に2人の市民が移民捜査官によって射殺された事件を受け、民主党は国土安全保障省(DHS)傘下の移民関税執行局(ICE)への予算を抑制するよう働きかけてきた。
ただ国土安全保障省(DHS)の予算案は、他の5つの予算案とセットになっていたため、民主党側は国土安全保障省(DHS)の予算案だけを切り離して、審議するようホワイトハウスと交渉してきたという。
そして1月29日、上院民主党は政府機関の一部閉鎖を回避するために合意し、他の5つの予算案から国土安全保障省(DHS)の予算案だけを切り離して、審議することになった。
これにより5つの予算案は上院を通過する見通しで、9月末まで資金が確保されるが、下院での審議も必要になるため、短期間の部分的な閉鎖が発生する可能性が高いと考えられている。
また国土安全保障省(DHS)関連の予算審議は、暫定的に2週間延長され、移民取り締まりを巡る交渉の時間を確保することになった。
移民捜査官への新たな規制を求める
この交渉において上院民主党は、トランプ政権側に移民捜査官に対する新たな規制を求めている。
上院民主党トップのチャック・シューマー院内総務は、移民関税執行局(ICE)を含む国土安全保障省の捜査官の覆面着用をやめさせ、彼らがボディーカメラを使用し、地元警察と同じ武力行使規則に従わなければならないと要求してきた。
また、捜査令状に関する規則の厳格化も要求。ICEなどの移民捜査官は通常、裁判所ではなく国土安全保障省が署名した令状を用いて、強引に移民を拘束してきた。
民主党はトランプ政権の移民取り締まりに対する新たな制限がなければ、国土安全保障省向けの予算を9月まで延長することには、同意しないと主張してきた。
またシューマー氏は記者会見で「ICEがやっていることは、国家公認の凶悪犯罪だ。やめさせなければならない」と述べていた。(了)
出典元:ABC News:Democrats say they’ve reached agreement to avert shutdown(1/30)


























