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激しい砂嵐がインドを直撃、木々や家屋を倒壊させ125名以上が死亡

激しい砂嵐がインドを直撃、木々や家屋を倒壊させ125名以上が死亡
YouTube/World Meteorological Organization - WMO

インドで激しい砂嵐が発生し、数多くの死者を出すなど、これまでにないほどの被害が報告されている。

 

犠牲者の多くは家の中で眠っていた

 

その砂嵐が起きたのは今週の水曜日、インドの北部にあるウッタルプラデシ州やラジャスターン州を襲ったという。

 

激しい砂嵐は樹木を根こそぎ倒し、電線も破壊。さらに多くの家を倒壊させ、これまでに125名以上が死亡、数え切れない人がケガを負ったとされている。

 

死亡した人の多くは、雷を伴った砂嵐が家屋を倒壊させた際、家の中で眠っていた人で、その後建物の下敷きになったそうだ。また家畜にも大きな被害が出ている。

 

木や壁が倒れたことで死亡した人も

 

この地域では毎年、夏の間に砂嵐が発生しており、決して珍しくはない。しかしこのような甚大な被害が出たのは極めて稀だとされ、ここ20年間で最大の勢力だとみられている。

 

ウッタルプラデシ州では5月3日の時点で少なくとも73名が死亡しており、犠牲者の半数以上は有名な霊廟「タージマハル」があるAgra地区に住んでいたという。

 

またこの州では家屋の倒壊だけでなく、木々や壁が倒れたことで、多くの人々がなくなっているそうだ。

 

また隣接するラジャスターン州の3つの地区でも、5月3日時点で36名が死亡。特にAlwar地区は最も大きな影響を受け、すでに学校も閉鎖されているとか。

 

家で遊んでいた子供に壁が崩れてきた

 

ウッタルプラデシ州のジャーナリストであるLaxmikant Pachouriさんによれば、倒れた家のいくつかは泥からできており、その他のものは煉瓦やモルタルで作られているという。

 

また子供を失った家族は、家の中で子供が遊んでいる時に壁が崩れて下敷きになったとし、こんなことが起きるとは信じられないと語り、悲嘆に暮れているそうだ。

 

さらにラジャスターン州でホテルを経営する男性も取材に対し、乗っていた車が吹き飛ばされたため、降りてそのまま捨て去ったと語り、25年間でこのような出来事は初めてだと述べている。

 

インド南部のAndhra Pradesh州では先週の水曜、4万1000回の落雷が起き、3人が死亡しているという。日本でも予想を超える災害が起きる可能性があると言われているが、その前にしっかり防災体制を見直した方がいいのかもしれない。(了)

 

※下の動画は2016年にナイジェリアで起きた砂嵐の様子。(アイキャッチもこの動画から引用)

 

出典元:BBC:India dust storms: More than 100 killed in Uttar Pradesh, Rajasthan(5/3)

出典元:BBC:India dust storms: More than 125 killed as storms continue(5/4)

出典元:Washington Post:‘It was a nightmare’: Killer dust storm blasts India, leaving at least 125 dead(5/3)

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