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イギリスの公共放送局「Channel 4」が、異色のクリスマスのメッセージを放送した。

偽のエリザベス女王を作る

イギリスでは毎年、クリスマスにはエリザベス女王が、国民に向けてメッセージを贈り、「BBC」や「ITV」などで放送される。

しかし今年「Channel 4」では、ディープフェイクの技術を使って偽のエリザベス女王を作り出し、メッセージを贈る様子を放映した。

その映像において、偽のエリザベス女王は、ヘンリー王子らがイギリスを離れたこと、アンドリュー王子に未成年者性的搾取事件への疑惑がかけられていることなどに言及。さまざまな困難に見舞われた1年だったと振り返った。

その後、偽のエリザベス女王がTikTokのダンスチャレンジに挑戦し、ダンスを踊るシーンが放送された。

「女王を敬っていない」との声

「Channel 4」では、このような映像を製作した理由について、デジタル時代における「フェイクニュース」に強く警鐘を鳴らすためだったと説明している。

ただし視聴者の一部からは「女王を敬っていない」といった苦情も寄せられ、ネットにも同様の意見が投稿されたという。

またBBCの王室担当のNicholas Witchell記者は、これまで数え切れないほど女王のフェイク動画が作られてきたが、今回の映像は特によく作られたものではなく、音声など女王に成りすます試みは貧弱だったと述べている。

イギリス王室は、この映像が放送されたことについて、まだ正式なコメントはしていない。（了）

出典元：MailOnline：Outraged viewers condemn Channel 4’s ‘mean spirited’ deepfake Queen’s speech that manipulated Her Majesty’s image into a TikTok dance – minutes after she delivered an inspiring message of hope to the nation(12/26)

出典元：BBC：Deepfake queen to deliver Channel 4 Christmas message(12/24)