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ロシアに占領されたウクライナ南部で抵抗運動か?複数の暗殺事件が発生

ロシアに占領されたウクライナ南部で抵抗運動か?複数の暗殺事件が発生
Twitter/Fuat

ロシア軍に占領されたウクライナの都市では、暗殺未遂事件が連続して起き、抵抗運動が進んでいる可能性があるという。

 

抵抗運動の拡大を示唆

 

特にウクライナ南部の都市、ヘルソン市では過去2週間で暗殺未遂事件が3件も起きており、これはこの地を支配する親ロシア派関係者を狙ったものだと考えられている。

 

アメリカ政府関係者によれば、この動きはロシアに占領された地域での抵抗運動の拡大を示唆しているという。

 

またCNNは、このような抵抗運動はロシアがウクライナを支配するのを困難にさせるとし、より大きな反乱軍に成長する可能性があると伝えている。

 

ただしアメリカ政府高官は、このような抵抗運動には中心となる指揮系統はないように見える、と述べている。

 

行政を確立する上で大きな課題

 

またロシア軍がヘルソン地方を効果的に治めるのに、十分な戦力を有していないとの見方も出ている。

 

アメリカの非営利組織「海軍分析センター」のロシア研究担当ディレクター、マイケル・コフマン氏も「ロシアは、これらの地域に安定した行政を確立するために、大きな課題を抱えていると思う」と語っている。

 

また先週初めには、アメリカの国家情報長官であるアブリル・ヘインズ氏も、ロシア政府が「ウクライナ南部で高まる党派的活動に直面している」と述べていた。

 

29人分の遺体の一部を回収

 

一方、先日ロシア軍により攻撃を受けたウクライナ中部のショッピングセンターでは、新たな遺体が回収された。

 

この攻撃は6月27日に、ウクライナ中部ポルタワ州の町、クレメンチュクにあるショッピングセンターに向けて行われたもの。

 

 

すでに19人の民間人の死亡が確認されていたが、ウクライナ国家緊急事態局によればショッピングセンターの瓦礫の中から、レスキュー隊が29人分の遺体の一部を発見し、回収したという。

 

ウクライナのゼレンスキー大統領は、クレメンチュクやオデーサでの攻撃について、「ロシア軍が意識的に、意図的に標的を定めてテロに関与している」と非難している。

 

一方、イギリス国防省は、ロシア軍が所有する最新兵器の備蓄が減少している可能性が高く、対艦ミサイルを発射していると分析。これらのミサイルは精度が低く、地上の目標を正確に攻撃するのに最適化されていないと述べている。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Zelenskiy accuses Russia of ‘deliberate terror’; UK condemns ‘exploitation’ of captured Britons – latest updates(7/2)

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