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インドでヒンドゥー教徒の仕立屋が、イスラム教徒により首を切り落とされる

インドでヒンドゥー教徒の仕立屋が、イスラム教徒により首を切り落とされる
Twitter/Madan Gowri

インドで先日、凄惨な事件が起き、宗教的対立に発展しかねないとして、当局が警戒を呼び掛けている。

 

仕立屋の男性が殺される

 

この事件が起きたのは6月28日、場所はインド西部・ラジャスタン州の町、ウダイプールとされている。

 

その街で仕立屋を営んでいたヒンドゥー教徒の男性が、包丁を振り回すイスラム教徒の男2人に殺されたという。

 

被害者はKanhaiya Lalさんという男性で、彼は2人の男に複数回刺された後、自分の店で首をはねられたそうだ。

 

しかも犯人の男らは、その様子を撮影。また別の動画で、Lalさんの殺人を認め、インドのモディ首相を殺すと脅迫していたという。

 

預言者を侮蔑したことへの報復

 

2人の男は、ガウス・モハメッド容疑者とリヤズ・アクタリ容疑者で、その後警察に逮捕された。

 

2人は、モディ首相は率いる与党BJPの報道官ヌプール・シャルマ氏が先日、預言者ムハンマドとその妻、アイシャを侮蔑する発言をしたとし、報復としてLalさんを殺害したと主張しているという。

 

またLalさんは、シャルマ氏を擁護するSNSの投稿をシェアしていたとされている。

 

シャルマ氏の発言は、右派系テレビ局の討論会で行われたもので、その後インドのいくつかの州で激しい抗議デモを引き起こし、デモ隊と警察の衝突の中で少なくとも2人が死亡、数人が負傷したという。

 

そして今回の事件は、インドで宗教的対立が高まる中で起こされ、地域共同体の緊張にさらなる火をつける結果となったそうだ。

 

1カ月間の夜間外出禁止令

 

ラジャスタン州では携帯電話のインターネットサービスが24時間停止され、いくつかの地域では集会を取り締まるために1カ月間の夜間外出禁止令が出され、激しい衝突を想定して600人の警察官が追加配備されたという。

 

またラジャスタン州の警察関係者は、殺人の映像は「見るに耐えないほど残酷だ」と述べ、ニュースチャンネルにこの映像を流さないよう促したそうだ。

 

さらに今回の手口がイスラム原理主義者組織のものと似ているとして、事件が国際レベルの過激派とつながりがあるとの意見も出ている。

 

政府のアミット・シャー内相は2日、同国の対テロ機関である国家捜査庁(NIA)に捜査を引き継ぎ、「いかなる組織の関与や国際的なつながり」を徹底的に調査するよう指示したそうだ。(了)

 

 

出典元:INDEPENDENT:Security tightened in Indian city after Hindu man’s beheading over Prophet row(6/29)

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