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薬物実験用に飼育されていた施設から、4000匹のビーグル犬を保護

薬物実験用に飼育されていた施設から、4000匹のビーグル犬を保護
Twitter/The Humane Society of the United States

アメリカで史上最大規模の犬の保護活動が行われ、現在里親探しが進められている。

 

薬物実験の研究所へ売るために飼育

 

保護されたのは、4000匹のビーグル犬だ。これらの犬たちは、薬物実験用の研究所に売るためにバージニア州カンバーランドにある「Envigo RMS LLC」の施設で繁殖をさせられていたという。

 

しかし今年の5月、米司法省は動物福祉法に違反したとして、「Envigo RMS LLC」を提訴。その結果、親会社の「Inotiv Inc.」は6月、同施設を閉鎖すると発表した。

 

さらに「Envigo RMS LLC」は7月、罰金を払わずに、政府と和解したという。そして現在、動物保護団体の「Humane Society」がこの施設から、4000匹のビーグル犬を運び出し、里親を探しているそうだ。

 

酷い飼育状況が明らかに

 

政府の検査官によると、この施設では簡単に治る病気でも獣医の治療を受けさせずに、犬たちが殺されていることがわかったという。

 

また授乳中の母親のビーグルにも食事が与えられず、与えられた食事にはウジやカビ、排泄物が含まれており、8週間の間に25匹のビーグルの子犬が寒さにさらされて死んでいたそうだ。

 

さらに過密状態の中で他の犬に襲われ、怪我をした犬もいたと、「Humane Society」も声明で発表している。

 

以前から救済活動を行っていた

 

バージニア州の共和党上院議員であるビル・スタンレー氏によれば、ビーグルの救済活動はもっと以前から始まっていたという。スタンレー氏は次のように語っている。

 

「2019年にそれら(Envigo RMS LLCの施設)を閉鎖しようとしましたが、成功しませんでした。しかし、何年もの間、私たちは戦いを止めることはありませんでした」

 

「Humane Society」によれば、犬たちを全て連れ出すには60日かかり、現在全国のシェルターや救助パートナーと協力して、これらの犬たちを最終的に愛すべき家に迎え入れるよう取り組んでいるという。(了)

 

出典元:CNN:Around 4,000 beagles rescued from Virginia breeding facility looking for new homes(8/10)

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