Twitter/Paradise Wildlife Park

イギリスの動物園でレッサーパンダが、奇跡的に子供を出産し、多くのスタッフを喜ばせているという。

4年間も妊娠できなかった

その動物園とは、イングランドのハートフォードシャー州にある、パラダイス野生動物公園だ。

ここで飼育されているメスのレッサーパンダ「ティリー」には、パートナーのオスがいたが、ここ4年間妊娠することがなかったという。

しかも数カ月前、パートナーのオスは死んでしまったそうだ。ところがオスの死から2週間たった後、飼育員は「ティリー」が生まれてくる子どものために巣作りを始めていることに気づいたという。

そして7月16日の早朝、「ティリー」は8年ぶりに健康な子供を出産した。その赤ちゃんの様子がこちら。

🤍 ❤️ ‘MIRACLE’ RED PANDA CUB BORN!! ❤️🤍

We are proud to announce that our red panda; Tilly has given birth to a ‘miracle’ cub! 😍

We will continue to share exciting updates of the ‘little red’ cub across our social media! 🐾#paradisewildlifepark pic.twitter.com/5gI976mEEW

— Paradise Wildlife Park (@ParadiseWLPark) August 16, 2022

現在は「リトル・レッド」と呼ばれる

この赤ちゃんの性別はまだ分かっていない。赤ちゃんは今後数カ月の間に獣医による最初の健康診断を受ける予定で、性別が決定される年齢になるまで、名前は「リトル・レッド」と呼ばれるという。

レッサーパンダの子供は、生まれてから2〜3カ月は巣の外に出ることはないらしい。また生後6カ月までは非常に虚弱なのだが、今回生まれた赤ちゃんは順調に育っているそうだ。

動物園の運営コーディネーターであるAaron Whitnall氏は、「Nam Pang（オスのパートナー）が悲劇的に亡くなった後、この子は希望のシンボルとなりました。彼の記憶と遺産が生き続けることは、私たちの期待以上のものです」と述べている。

レッサーパンダは国際自然保護連合（IUCN）のレッドリストで絶滅危惧種に指定されており、野生では約2500頭以下しか残っていない。

しかも森林伐採や違法なペット取引により、現在、絶滅の危機に瀕していると言われている。（了）

出典元：MailOnline：‘Miracle’ ball of cuteness! Endangered red panda gives birth to adorable cub ‘Little Red’ at UK wildlife park just months after the tragic death of her partner Nam Pang(8/16)