アイスランドの「ブルーラグーン」、火山噴火の恐れがあるとして一時閉鎖へ
アイスランドで火山噴火の恐れがあるとして、付近にある観光施設が一時的に閉鎖された。
年間100万人が訪れる高級温泉施設
その観光名所とは、高級温泉施設の「ブルーラグーン」だ。ここでは地熱エネルギーで温められた独特のターコイズブルーの湯が湧き出ており、年間100万人以上の観光客が訪れているという。
しかしこのエリアでは2週間以上も毎日地震が頻発し、付近の火山が噴火する恐れが出てきたため、一時的に閉鎖されたそうだ。
実際、11月9日には大きな地震が発生し、「ブルーラグーン」周辺のホテルに宿泊していた客らが急いで逃げたという。
観光客に危険はないが…
地元のタクシー運転手であるビャルニ・ステファンソンさんによれば、近くにある火山「Þorbjörn」沿いの道路には溶岩が転がっており、周辺地域の土地は10月27日以来、9cmも上昇しているという。
アイスランド気象庁は、地震活動が地表に近づいているかどうかを調査中であると発表したが、今のところ震源が浅くなっている兆候はないそうだ。
ただアイスランド気象庁は「状況は急速に変化する可能性があり、Þorbjörnの北西の地域で溶岩を生成する噴火を伴うシナリオを除外することはできない」と述べている。
科学者たちによれば、火山の噴火は人里離れた谷で起こる可能性が最も高く、観光客に危険はないという。
しかし最悪の場合、施設があるGrindavíkの町と、地熱エネルギーで建物を暖めるためのパイプラインも脅威にさらされる可能性があるそうだ。(了)
出典元:METRO:Iceland’s famous Blue Lagoon closes amid fears of volcanic eruption(11/9)