スカーレット・ヨハンソンがAIアプリを提訴、偽の画像を生成し広告で使用
女優のスカーレット・ヨハンソンさんが、許可なく自身の肖像などを広告で使用されたとして、AIアプリに対し法的措置をとった。
広告が「X」に投稿される
そのAIアプリとは「Lisa AI: 90’s Yearbook & Avatar」と呼ばれ、本物の写真などから画像を生成できるという。
そして先日、このAIアプリを使った広告がSNS「X」に投稿されたのだが、そこではヨハンソンさんの本物の映像から、偽の画像と声が勝手に生成されていたそうだ。
ヨハンソンさんの弁護士であるケビン・ヨーン氏は、この広告が10月28日に発覚して以来、適切な法的措置が取られたことを認め、次のように述べた。
「私たちは、これらのことを軽視しません。 このような状況における通常の行動に従って、私たちはあらゆる法的救済策を講じて対処するつもりです」
彼女を模倣した声で話しかける
現在、その広告は削除されたようだが、動画はマーベル映画『ブラック・ウィドウ』の撮影現場でのヨハンソンさんの様子が映っていたという。
そしてヨハンソンさんがユーザーに向かって声を掛けると、画面はAIが生成した姿に切り替わり、彼女を模倣した声が話し始め、アプリを宣伝し続けたそうだ。
このAIアプリ「Lisa AI: 90’s Yearbook & Avatar」は現在も、App StoreやGoogle Play でダウンロードできる状態になっているという。
勝手に使われるケースが増加
実は、このように俳優らの写真や名前が勝手に使われることは最近多く、先月はトム・ハンクス氏もインスタグラムで、AIが生成した自身の画像をプロモーションビデオに使用されたとして、警告を発していた。
またヨハンソンさんは以前も、「ディープフェイク」の技術により、自分の顔がポルノビデオの女優に貼りつけられ、使用されたことがあるそうだ。(了)
出典元:The Guardian:Scarlett Johansson takes legal action against use of image for AI(11/1)