雛鳥を発見した家族、トルティーヤで包み保護に成功
巣から落ちたとみられる雛鳥を、トルティーヤで包んで保護した家族が、称賛されている。
一家は箱を持っていなかった
その家族とは、アメリカ・テキサス州に住む、アドロングさん一家だ。
保護施設「ワイルド・ウェスト・ワイルドライフ・リハビリテーション・センター」が7月13日に、フェイスブックに投稿した内容によれば、アドロングさん一家は、母親のいないフクロウと思われる雛鳥を保護したと、連絡してきたという。
施設の職員は、彼らに雛鳥を箱に入れたかどうかを尋ねたが、アドロングさん一家には箱がなかったそうだ。
そして施設のリハビリ担当者がアドロングさんの家を訪れて様子を確認した際、雛鳥が暖かいトルティーヤに包まれて、保護されているのを知ったという。
実際に効果があり、順調に回復
この雛鳥はフクロウではなく、実は「ミシシッピトカイト」と呼ばれるタカに似た鳥で、アドロングさんの家族が自宅でバーベキューや水泳をしていた時に、地面にいるのを見つけたという。
ケイティ・アドロングさん(36)は、その時雛鳥が冷えてしまうのではないかと思い、バーベキューグリルを使ってトルティーヤを温め、それを巻き付けたそうだ。
しかも保護施設によれば、これは雛鳥を暖かく保つための独創的な方法だったが、実際に効果があり、雛鳥はリハビリセンターで順調に回復したという。
施設の職員はこの雛鳥を、スペイン語の「小さなタコス」を意味する「タキート」と名付け、エピソードをフェイスブックに投稿。その後、アドロングさん夫妻による「タキート」の救出は話題となる。
またセンターは、「トルティーヤは命を救う」という文字を添えたTシャツを作り、販売も始めたという。(了)
出典元:The Guardian:Texas family saves orphaned baby bird by wrapping it in tortilla: ‘That’s all I had’(7/22)