大切な家族を早朝の火事から救った、生後8か月のお手柄ワンコ
先日、マレーシアで生後8ヵ月のワンコが、大切な家族を早朝の火事から救い出した。
朝の5時に騒ぎ出した子犬
6月23日、マレーシアのペラ州在住のVimalaさんは、まだ眠りの中にいる朝の5時に、生後8ヵ月のワンコ・Anandaveliくんが騒いでいることに気づいた。
ただ騒いでいるわけではなく、Vimalaさんの髪やパジャマをひっぱたりと、明らかに起こそうとしていたという。あまりのしつこさに起きることにしたものの、その時は「喉でも乾いたのだろう」と考えていたそうだ。
しかし、実際に起きてみるとAnandaveliくんが、必死に起こそうとしていた理由が明らかになった。
Vimalaさんと夫、そして3人の子どもが暮らすその家が、炎に包まれていたのだ。
無事に一家は脱出
Anandaveliくんの活躍により、一家は全員無事に脱出できた。写真を見ると、火災の大きさがわかるだろう。
アイキャッチで満足気な表情を浮かべているワンコが、Anandaveliくん。下がVimalaさんだ。
彼が家族を起こすのが少しでも遅かったら、全員無事に避難するのは難しかったかもしれない。それというのも、Vimalaさんの夫であるChandarasekar Marimuthuさんには脳梗塞の後遺症でマヒがあり、ひとりでの避難が難しかったからだ。18歳の息子が手伝って、何とか脱出できたという。
有力な幼馴染とも引き合わせた
Anandaveliくんの活躍は、ここで終わらなかった。彼の行動が注目を集め、火事のニュースはVimalaさんの幼馴染の耳にも届いた。
それが上記の投稿をした、Terence Naidu氏だ。下の写真では、Anandaveliくんを抱いている。地元の政治家として活動している彼は、一家に臨時の住まいを提供。また、その知名度を利用して彼女の家の修理費用として、6万RM(約158万円)の寄付を募ることに。
修理費用を超える寄付があった場合には、アニマルシェルターに寄付されるという。
勇敢なAnandaveliくんは、火事から一家を救っただけではなく、これからの生活も救いそうだ。(了)