日本の美大生が輪ゴムだけで作る服 海外から注目
日本の美大生が卒業制作で作ったファッションのオリジナルコレクション。一見するとブラウンのニット服のようだが、実はコレ、輪ゴムを手編みして作ってある。
ユニークなアイディアが海外でも話題に
東京・多摩美術大学統合デザイン学科の坂本理恵さんは、ファッションの世界の対極にあるともいえる日常的な素材、輪ゴムを使ってプレタポルテを作った。
ちょっとした物を束ねたり、袋の口を閉じたり、飛ばして遊んだり……輪ゴムの使い方は様々だが、これで服を作ろうと考えたのは、世界広しといえども彼女ひとりではないだろうか。
先月26日まで開催されていた卒業制作展に出品されて以来、彼女の作品は国内のSNSで話題になっていた。今月に入ると海外に飛び火し、ヨーロッパのアングラ系メディア「Odditycentral」やラジオ局「Radio Televizija BN」、タイやインドのニュースメディア(「MThai News」、「Asiaville Malayalam」)でも取り上げられている。
輪ゴムを手編み
出品された作品はワンピースやボレロなどの4セット。輪ゴムで編んだロングブーツもある。坂本さんがツイッター(@sakamoto_entame)で公開している写真をいくつか紹介しよう。
100%輪ゴムなので、引っ張れば伸びる。着たまま飛び跳ねると、全体が「ビヨンビヨン」となって面白いらしい。その様子を映した動画もツイッターにある。
ゴム臭くないのか気になるところだが、実際は臭わないらしい。また、服や肌に張り付かないように、ベビーパウダーをまぶしてあるそう。
棒針編みによるハンドメイド。滑らない輪ゴムを編むのは大変で、制作に1年かかったという。
これらの作品は、3月20日から多摩美術大学八王子キャンパスで開かれる選抜者展にも出品されるとのこと。
#統合卒展2020
卒業制作展のtop21以内に選ばれました。
3月20日から開催される選抜者による八王子卒制展に参加しますのでぜひ見に来てください。会期 2020/03/20~23
10:00~18:00 23日だけ15:00まで
会場 アートテーク2F pic.twitter.com/BQP3KsTD3j— 坂本エンターテイメント @八王子卒制展3/20-23 (@sakamoto_entame) January 28, 2020
(了)
出典元:Odditycentral:Japanese Art Student Creates Wearable Clothes Exclusively Out of Rubber Bands(2/4)