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車椅子でオフロード! 米国男性が妻のために自作、製品化へ

車椅子でオフロード! 米国男性が妻のために自作、製品化へ
YouTube/JerryRigEverything

車椅子に縛りつけられた妻にワイルドなアウトドアを体験させてあげたいと、ある米国男性が愛を込めて作った電動車椅子。アウトドア用のものとしては格段に安いこの車椅子が、近く製品化される予定だ。

 

DIYの鬼ともいえるユーチューバー

 

石鹸作りからゲーム機の改造、電気自動車の耐久テストに至るまで、何でも自分の手でやってしまう、DIYの鬼のようなユーチューバーが米国にいる。ユタ州出身のZack Nelsonさんだ。

 

彼のガールフレンドであるCambryさんは、自然と触れ合うのが大好きだったが、下半身麻痺で、いつも車椅子に縛りつけられている。そんな彼女のためにZackさんは、2台の電動バイクを繋ぎ合わせて、アウトドア用電動車椅子を自作してしまった。

 

 

これが1年前のこと。最近結婚した2人は、さらに改良を加えた車椅子を製品化しようとしている。その名称は「Not-A-Wheelchair(車椅子ではない)」という挑戦的なもの。愛称は「The Rig(ザ・リグ)」だ。米国で「rig(リグ)」というと、普通は大型トレーラーやトラックを指す。

 

 

値段の安さが魅力

 

オフロード用の電動車椅子はすでに市販されている。だが、Zackさんによれば、「値段が高く、自動車1台分くらいする」そうだ。また、比較的安いものは「スピードがとてものろい」という。それとは一線を画した「誰もが楽しく乗れる新しいものを、今のオフロード用車椅子の何分の1かのコストで提供したい」と、海外メディアに語っている。

 

YouTube/JerryRigEverything

 

この「The Rig」は100%電動モーターで動くので、とても静かだそう。平地での最高速度は時速19km。これは、大体マラソン選手が走る時の速さだ。

 

YouTube/TJerryRigEverything

 

バッテリーの持続時間は乗る人の体重や、地形で変わる。フルチャージした1個のバッテリーでは約16〜32km連続走行でき、予備のバッテリーを1個増やすと40〜56km程度走行できるようになる。

 

タイヤは、オフロードバイク用の4インチサイズ。砂地や雪上では、オフロードバイクと同様にドリフト走行ができるという。

 

YouTube/JerryRigEverything

 

値段はというと、最もベーシックなモデルで1台3750ドル(約40万円)。この「The Rig」は、車椅子に乗った冒険心溢れる人たちの、世界を広げてくれそうだ。(了)

 

 

出典元:The Dad:Guy Built Off-Road “Wheelchair” for His Wife, Now They’re Selling Them(7/6)

出典元:boredpanda:Man Designs An Off-Road “Wheelchair” So That His Wife Can Go Places She Never Imagined, It’s Now Up For Mass-Production(7/3)

出典元:East Idaho News.com:How Zack Nelson made it big on YouTube by testing phones, shooting a Tesla and jerry-rigging everything(2019/9/9)

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