ナイジェリアの結婚式会場で自爆テロ、警備犬が自らを犠牲にして人々を救う
アフリカのナイジェリアで行われた結婚式の会場で、警備犬が自爆テロによる被害を食い止めたとして話題となっている。
●自らを犠牲に人々を救った警備犬
事件が起きたのはナイジェリアの北東部にある、Maiduguriという町の近くのBelbelo村。
その日は日曜日で、村の中では午前中に結婚式が執り行われていたという。
その会場へイスラム過激派のボコ・ハラムのメンバーと思われる10代の女が入ろうと試みる。しかしその場にいた警備犬が女に飛びかかったそうだ。
女は体に爆薬を身につけていたらしく、やがて自爆。その際、警備犬も吹き飛ばされ亡くなったとされている。
しかし結婚式に出席していた人々にケガはなく、彼らは自ら犠牲になって救ってくれた警備犬に感謝の念を抱いているという。
犯人の女は結婚式に集まっていた村人たちの外側におり、そのため人的な被害はなく、ナイジェリア警察も多くの人々を巻き込もうとした自爆攻撃を、明らかに警備犬が防いだと認めている。
●自爆テロの被害は食い止められている
英紙DailyMailによれば、ナイジェリアにいる多国籍軍は北東部にある多くの町や村から、過激派のボコ・ハラムを追い出すことに成功しているという。
しかし過激派のメンバーはソフトターゲットとして、民間人を狙った自爆攻撃を繰り返しているそうだ。
実際に同じ日曜日には、このMaiduguriの街にメンバーが入ろうとして3件の自爆テロを起こしたことが確認されている。
その際、自爆用のベストを着た2人の男が警備員によって止められてから、自らを爆発させたが、犯人以外に命を落とした者はいなかったという。
ただしもう1人の犯人は別の場所で自爆しており、その結果1人の市民がケガを負ったとされている。
このようなボコ・ハラムの仕業と思われる自爆テロで、最近では十数人が亡くなっているが、多くの被害は兵士や民間防衛隊員らによって食い止められているそうだ。
しかし過激派が台頭してから7年間で、2万人以上が亡くなっているという。(了)
出展元:DailyMail:Hero dog saves a Nigerian wedding party from teenage suicide bomber by pouncing on her and causing her explosive belt to detonate(4/6)