女性蔑視発言をしたラジオの司会者、裁判所が番組にフェミニストを出演させるよう命令
あるラジオの司会者が、裁判所から番組にフェミニストを出演させるようにと、珍しい命令を下された。
オンエア中に女性蔑視発言
その司会者とは、アルゼンチンのラジオ番組に出演しているAngel Etchecopar氏。
彼は「ベイビー」というニックネームで呼ばれていたが、女性に対し「軽蔑的」で「無礼」、「攻撃的」で「下劣」「差別的」な発言を行った容疑で、訴追されたという。
実際、Etchecopar氏はオンエア中に、フェミニストのことを「フェミナチス」と呼び、「むかつく」とまで発言したことがあるそうだ。
そして裁判に提出された書類には、彼の女性への差別的な発言が8ページにも及び書かれていたとか。
#ElAngel hasta las 14hs por Radio10
Radio 10さんの投稿 2018年12月6日木曜日
専門家を番組に出演させる
しかしEtchecopar氏は、自身が発言したことを後悔する態度を示していたことから、裁判が回避されることに。
そして裁判所も、Etchecopar氏を捕らえる代わりに、彼のラジオ番組にジェンダーの問題に詳しい専門家を5カ月間、ゲストとして出演させるという妥協案に合意したという。
そのゲストは番組内で10分間話すことができ、その間Etchecopar氏はゲストを批判することはできず、発言を邪魔することも許されていないそうだ。
また番組に出演するゲストは、彼を起訴した検察官事務所が選び、決定することになるとか。
Etchecopar氏はこの妥協案が示された後、これまでの自分の女性蔑視に関する発言を謝罪。さらにクリスチャンの慈善事業に、550ドル(約6万円)を寄付したという。
そしてEtchecopar氏は1年間、女性についての差別的な発言をしてはならず、もし破れば再び裁判所によって起訴される恐れがあるそうだ。(了)
出典元:ABC net:Court orders ‘offensive’ Argentinian radio host Angel Etchecopar to feature feminists on his program(12/24)