英で男が動物保護団体の車にキツネの死骸を叩きつける、その映像がショッキング
イギリスでキツネ狩りに賛成していたとみられる男が、動物保護団体の車に死んだキツネを叩きつけ、その様子が撮影された。
キツネ狩りを妨害していた保護団体
この事件が起きたのは、ボクシング・デー(キリストに由来した休日)となる12月26日、場所はイングランド北部のノースヨークシャーの街、Kirk Smeatonとされている。
正午頃、そこでは動物保護団体「Sheffield Hunt Saboteurs」のメンバーが大型の車に乗り、道路を封鎖。キツネ狩りを妨害しようとしていたという。
するとそこへ顔を隠した数人の男が接近。そのうちの1人が死んだキツネを車の窓に激しく叩き続けてきたそうだ。
その後、メンバーのCharlotte Smithさんは、この動画を投稿。そこには男が敵意をむき出しにする姿と、キツネの血が窓にこびりついた様子が映っていた。(下の動画にはショッキングな場面が映っているため、閲覧にはご注意いただきたい)
Sheffield Hunt Sabs today got attacked by Hunt support – they repeatedly slammed the body of a deceased fox on the windows of the sab car. PLEASE share far and wide – #KeepTheBan – fox hunting hasn’t stopped. @Telegraph @SkyNews @BBCNWT @BBCNorthEast @BBCSheffWHO2019 @DailyMailUK pic.twitter.com/1Pl87jpP3p
— Charlotte Smith (@Charlotte_0499) December 26, 2019
#SABTHEHUNT pic.twitter.com/DIb1sbbgz6
— Charlotte Smith (@Charlotte_0499) December 26, 2019
キツネ狩りは禁止、しかし抜け穴も
襲ってきた男らの身元はまだ明らかになっていない。ただ保護団体のメンバーは、男らが地元の人間だと考えているようだ。
そして男らは地元で開かれるキツネ狩りを見ることができなくて、不満を募らせており、そのため攻撃的になったとの見方を示している。
キツネ狩りに関しては、2004年に成立した狩猟法によってイングランドとウェールズでは禁止されているという。(キツネを追い込んで、銃で撃つために使ってもよい猟犬は、2頭までとの情報もある)
ただし人工的に匂いを付けたものを、犬のフォックスハウンドに嗅がせて追わせる「ドラッグ・ハンティング」は未だに合法となっている。
このため犬の群れがキツネを発見して、ずたずたに引き裂いても、狩猟家たちは「これはアクシデントだった」と主張することができ、それが法律の抜け穴になっているそうだ。
現在、ノースヨークシャー警察はこの事件について調査を行っているという。(了)
出典元:METRO:Man whacks dead fox against animal rights activists’ car at Boxing Day hunt(12/27)
出典元:INDEPENDENT:Man filmed violently attacking animal rights activists with ‘dead fox’ at Boxing Day hunt(12/27)