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伊の美術館にある200年前の像、観光客が撮影中に足指を破壊してしまう

伊の美術館にある200年前の像、観光客が撮影中に足指を破壊してしまう
Twitter/Marcus

芸術的な価値の高い作品の修復を失敗する例はこれまでにも多くあったが、今度は有名な彫像が観光客によって壊される、という出来事が起きた。

 

スタッフに何も言わずに逃げる

 

その出来事が起きたのは7月31日、場所はイタリア北部トレヴィーゾ県の街、ポッサーニョにある「Gipsoteca美術館」とされている。

 

そこには18世紀から19世紀に活躍した彫刻家・アントニオ・カノーヴァ作の「ポーリーヌ・ボナパルト」の石膏像が展示されていたが、オーストリアからの観光客の男が、自分の写真を撮ってもらうため像の足の部分に腰掛けたという。

 

しかしこの際、観光客は彫像の足指を、誤って破壊。その後、美術館のスタッフに何も言わず、館内から出て行ったそうだ。

 

Facebook/Museo Gypsotheca Antonio Canova

土台に寝そべり、撮影してもらう

 

当時、この美術館では新型コロナウイルス感染対策として、濃厚接触者を追跡するために、来館者には個人情報を提示してもらっていたという。

 

イタリアの警察はこの情報を使い、彫像を破壊した男を特定。事情を聞いたところ、像を壊したことを認めたそうだ。

 

男は他の8人のオーストリア人観光客とともにこの美術館を訪れたが、その後仲間から離れ、像の前で自分の写真を撮ってもらったと説明している。

 

またセキュリティカメラにも、男が土台に寝そべり、像に寄り添うような姿勢をして、撮影される様子が映っていた。

 

男の行動は受け入れられない

 

この観光客の男が現在も拘束されているのかは、明らかになっていない。

 

ただアントニオ・カノーヴァ基金の総裁で、美術評論家でもあるVittorio Sgarbi氏は、男の行動は受け入れることができないとして、イタリア警察に罰しないまま本国へ帰さないよう求めているという。

 

また美術館側は現在、破壊された足指部分を見つけ、修復作業に取り掛かっているそうだ。(了)

 

 

出典元:People:Tourist Accidentally Breaks Toes Off of 200-Year-Old Statue While Posing for Photo(8/4)

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